カラー版 地獄絵の日本史 (宝島社新書)

  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299018717

作品紹介・あらすじ

人は死ぬと三途の川を渡り、閻魔大王の裁きを受け、生前の悪業によっては地獄に堕ちるというものがたりは、日本人なら誰でも一度は聞き覚えがあるはず。本書は、『地獄草紙』『餓鬼草紙』から『十王図』『六道絵』『北野天神縁起』、さらに『立山曼荼羅』『熊野観心十界曼荼羅』まで。日本に伝わる阿鼻叫喚の地獄の模様を描いた国宝・重文の地獄絵、それらのカラー図説をベースに、なぜそのような残虐な情景が描かれたのか、そこに込められた意味を解き明かします。

感想・レビュー・書評

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  • まずは地獄に関する基礎知識(八大地獄、それに付随する小地獄、十王や六道などなど)を地獄絵を交えて紹介。
    また地獄を舞台とした物語や、地獄をどう昔の人々は伝えてきたのか、地獄という考え方の変遷、最後には実際に「地獄めぐり」ができる場所のルポなど、扱っている内容盛りだくさん。
    これ一冊で本当に地獄のあれこれが知れるいい一冊でした。
    血しぶきブシャーな絵が問答無用で多いので、苦手な方はご注意を。
    そもそも地獄ネタを愛する方に血しぶき苦手な方はそういないと思いますが、念のため。

  • 181-S
    閲覧新書

  • 想像の限りを尽くした地獄の様子を鑑賞する。でも一番心に残ったのは、一休さん作の「仏鬼軍」の絵図。浄土軍と地獄軍の戦いなんて、一休さん以外思いつかない!

  • 地獄がいかに恐ろしいかを描いている。地獄絵を見て思うのだが、神や仏は人間の苦しみを見て平気なんだろうか?あまりにも人を苦しめすぎるのではないだろうかと思ってしまう。

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著者プロフィール

国際日本文化研究センター名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授、東京大学名誉教授

「2024年 『日本の近代思想を読みなおす3 美/藝術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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