- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299018908
作品紹介・あらすじ
「死んでるよ。……みんな死んでる」
世界各地で同時多発的に起きる不可思議な怪現象。
その猛烈な吹雪が過ぎ去ると、死体の山が築かれる――。
プロ登山家の甲斐は連絡を絶った気象観測隊を追うため、アフガニスタン・ワフジール峠に飛ぶが……。
累計132万部突破の「ゼロ」シリーズの著者が描く新たな恐怖!
「あらゆるジャンルを覆い尽くす、前人未到の”絶滅”娯楽小説!
”人類絶滅”が絵空事ではなくなった今、本作が描く”犯人”も創作とは言い切れない」――小島秀夫(ゲームクリエイター)
(目次)
序章 絶滅の前兆
第一章 死の谷
第二章 絶滅の記憶
第三章 死の覚醒
第四章 ホワイトバグ
終章
感想・レビュー・書評
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新型コロナ収束後2026年、暖冬がおとずれたり
有り得ない気象事態が起こる。そのなかで、各国が地球温暖化を守りながら人類の共存を目指す。しかし、地球温暖化はもう後戻り出来ない状態まできてしまい_日本政府は脅威を目覚めさせてしまう。
この物語は、種の存続をかけた闘いである。そして、最後のページから終わったと思われた闘いは終わっていないことを示唆される。
人類に脅威をもたらす存在には、恐怖とおぞましさが湧き上がり、人類を救おうとして命を失った登場人物には涙が止まらなかった。
近い未来、こうはならないと言いきれない。
どんなに気持ち悪い描写があろうとも、どんなに涙が出そうな描写があってもフィクションでありながら、自分達の最悪の未来を伝えてくれた筆者に感謝。
最悪の未来を回避するために、二酸化炭素を減らす。
自分に出来ることをやっていきたいと思う。
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完全に地球規模パニックもの専門小説家のようになっていますが、こちらもその様相を呈しております。
地球温暖化とエネルギー問題を絡ませた大パニックものです。風呂敷が相当でかいので辻褄合わせが大変そうだなと思いました。
読んでいて結構怖かったし、こういう事に類する現象が無いとは言えないので、本当に北極の氷が解けて来ている昨今、クライシス物として十分な迫力を持った作品だと思います。
しかし、誰もが即死してしまうような現象なのに、メインキャラクターだけは危機を相当避けて行けるというのは、どうしても違和感感じてしまうのはひねくれているからなのでしょうか。
なんでそこまで政府から珍重されるのか分からない主人公。もう少しでかいバックボーンが欲しいですが・・・。 -
今までの作品の中では1番良かったように思う。論理的な構成で、ホワイトバグとの戦いも最後まで緊張感を保ったまま読めた。そして今まで垣間見えていた涙の押し売りが消えていて、適度に感情を描写していたので興醒めすることがなかったのが1番良かったと思う。
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こういうジャンルの本は今まであまり読んだことがなく、地理や登山の専門用語に、政治も関わってくるので難しい言葉も多く読みにくさも感じたけど、その辺を完璧には理解できなくても面白く読めました。甲斐親子のやりとりには感動した。
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サバイバルと環境問題と家族問題、いろいろ絡み合って展開するストーリーは一気読み必至。地質と環境の説明はもう少し簡素でもよかったかも。生き残ったメンバーによる続編にも期待。
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常に緊張感がある。でもあまり入り込めず。
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内容はタイトルそのままではあるんだけど、それぞれの心の機微がすごく良かった。
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アルマゲドンのように、ちょっと家庭不和のある登場人物達が、人類滅亡の危機に立ち向かうお話。
この方の本は2作目。同じパターンではあるが、目立った論理破綻やチート能力なくパニックSFを楽しめる。 -
安生正さんによる2026年が舞台の長編パニック小説。プロ登山家の甲斐は連絡を絶った気象観測隊を追うため、アフガニスタン・ワフジール峠に飛ぶが、そこで事件に巻き込まれ、同じような事件が同時多発的に世界中で起こっていく… 日本や中国、中東やグリーンランドなど世界中が舞台で壮大な物語で、地球温暖化の影響で氷が解けたり気象変動が起こることで、地球がどう変わるかが描かれた作品。現在の新型コロナ騒動的なパニックや、人間ドラマも盛り込まれていて、ハリウッド映画を見るような感じで読めた。