噓つきは殺人鬼の始まり SNS採用調査員の事件ファイル (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299028051

作品紹介・あらすじ

累計75万部突破「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズの著者が描く新作は、就職活動!?
SNSの裏アカウント特定を生業とする塩崎真人は採用面接中の学生のSNSの調査をする。アナウンサー志望の灰原茉百合は裏アカウントを持ち、そこでデリヘル嬢をしていたことが発覚し、不採用となった。茉百合に存在をつきとめられ責められた塩崎は、なんやかんやでバディを組むことに。塩崎たちは、あるSNSアカウント主が殺人犯ではないかと疑うも警察は証拠がないと動けないと言われ、ふたりは証拠集めに乗り出すことに。しかしその矢先、塩崎の裏アカ調査に利用していた本アカウントの人物が何者かに殺害される。責任感の強い茉百合に感化された塩崎は、絶対絶命の危機に陥りながらも、驚天動地の真相にたどり着く!

感想・レビュー・書評

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  • 主人公の潮崎の職業は「SNS採用調査員」。
    企業から依頼を受けて、就職志願者の裏アカを特定する、ネット限定の探偵。

    ある日、潮崎の裏アカ調査によって デリヘル嬢のアルバイトがバレ、アナウンサーの試験に落ちたと 大学生の茉百合が殴り込んでくる(本気でグーパンチをくらわせる笑)

    「自分ばかりがこんな思いをさせられるのは理不尽なので、道連れを増やしたい」と潮崎のもとでアルバイトを始める茉百合。

    潮崎よりも遥かに効率よく仕事をこなす茉百合。あるホラー映画好きな就活生〈ロメロ〉の裏アカウントが気になりフォローをするが…。

    「たぶん、〈ロメロ〉は人を殺してる」

    〈ロメロ〉は連続殺人鬼だと個人的に調査し始める茉百合。確信が持てず 調査に乗り気では無い潮崎だったが、潮崎のネトカノが次々と殺人犯の標的になっていると気付き始める─。

    ✎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
    うぉーい、こんなにクズな主人公いるんだ笑
    仕事は続かず嫁と娘に捨てられ、借金まみれ。それはまだいいとして(?)、裏アカ調査の為に ネトカノを作って その子たちのアカウントを勝手に利用するとか……。どんなに危ないことかわからんのかーーーーー( #`⌂´)/ しかもネトカノとSNS上のイチャイチャ恋愛ごっこはちゃんと楽しむっていう。おいーーーー(#º言º)

    あまりのクズさに 終始モヤモヤしながら読み進める。借金取りの公文っていう最高のキャラが登場してなかったらモヤモヤ爆発だったかも。潮崎がラストでちょっと改心したところで いい感じに終わるのは納得いかないわいっ!と思っていたら…

    え、え?!えーーーーーー?!?!

    ま、茉百合??

    し、潮崎ーーーー!!

    ビックリな終わり方。

    最後につぶやく「まあ、こうなるわな」っていう潮崎の心の声が…。

    • 1Q84O1さん
      お金振り込んででもお断りいたします!(; ・`д・´)
      お金振り込んででもお断りいたします!(; ・`д・´)
      2024/03/04
    • ゆーき本さん
      うぅ。・(つд`。)・。 叶わぬ片想い………
      うぅ。・(つд`。)・。 叶わぬ片想い………
      2024/03/04
    • 1Q84O1さん
      ( ・`д・´)キッパリw
      ( ・`д・´)キッパリw
      2024/03/05
  • 最後いやぁぁぁ
    うーん。
    登場人物にあまり魅力を感じなかったな。
    クズでも良いんだけど、もっと魅力的な面があると良かったかな。

  • インターネット上専門の探偵の潮崎と。
    彼の調査のせいで就職試験に落ちた茉百合との。
    SNS上の様々なねじれで起こった殺人事件を追う物語。
    現代ならではの多くの出来事がそこにあるかたちで。
    主人公の行動はなかなかのクズっぷりだけど、根本的な悪人にはなり切れなくて。
    でも総じて因果応報だったのかな。
    終盤にかけて事件は大きく動き、意外な出来事の連続で。
    終わり方も含め自分好みの作品でした。

  • 就活生のSNSアカウントを探し出し、個人情報を企業に密告するネット探偵・潮崎 真人。

    彼のせいで就職試験に落ちたとクレームを付ける大学生・茉百合。
    ひょんなとこから、潮崎は、茉百合をアルバイトとして雇うことに。

    しかし、茉百合が見つけたアカウントをフォローしてから、潮崎が知り合った人々が謎の殺人犯の餌食に、、、
    いったい誰が、何のために?
    少しスリラーチックな、現代的ミステリー。

  • 佐藤青南『噓つきは殺人鬼の始まり SNS採用調査員の事件ファイル』宝島社文庫。

    SNSの裏アカウント特定という変わった仕事を生業とする潮崎真人が主人公のミステリー。

    SNSの匿名性と秘匿性が産み出す事件の恐ろしさ。ネットの仮想世界が舞台だけに登場人物の関係性が複雑化した上に、さらに欲張った著者が二転三転の仕掛けを入れたためにストーリーがネスティングしているように思う。もう少し贅肉を削ぎ落とした方がスッキリしたストーリーになったのでは。

    潮崎はテレビ局からの依頼でアナウンサー志望の学生のSNSを調査し、その中の一人、灰原茉百合が裏アカウントを持ち、そこでデリヘル嬢をしていたことを突き止め、茉百合は不採用となる。その後、潮崎の居所を調べ上げて尋ねた茉百合は何やかんやで塩崎の助手を務めることになる。

    ある時、茉百合がある会社の採用希望学生の裏アカウントを調べていると、この人物が殺人を行ったのではないかという疑惑を持つ。潮崎と茉百合はさらに証拠を集めようとしているうちに潮崎が利用する調査用の裏アカウントの本アカウントの人物が何者かにより殺害される。一体、何が起きているのか……

    定価750円
    ★★★★

  • 就活生の裏アカを探すところから、連続殺人鬼を探し出すところに繋がっていくお話。ネットでは匿名で色々話せてしまうので、こういったこじらせてしまう人もいるのかなとは思う。
    結構複雑なプロットですけど、最後はストンと落ちますね。シリーズにできそうだけど、このラストだとどうかな?

  • 主人公はネット探偵。snsを駆使して殺人鬼の正体を暴く。
    裏アカで秘密がバレたりトラブルにあうのは悲惨。ネット上の知人が次々殺害されるのは堪え難い。
    身近な債鬼を利用して殺人鬼を倒すまでは見事。


  • 初の佐藤青南さんの小説

    主人公は企業から依頼された応募者の
    SNS調査業務が生業。

    誰にでも見せる表の顔や建前を発信する
    メインのアカウントではなく、
    愚痴や本音を吐き出すための裏の顔(裏アカ)を
    見つけ出して生計を立てる。

    やけにリアリティがあって、
    就活の時期だったら現実味が色濃すぎて、
    ゾッとして怖気付いたかも知れません。

    SNSで趣味嗜好が合う人と知り合って、
    相互フォローしたがために殺人鬼に目を
    つけられるなんて、楽しいだけではない
    SNSの怖い一面を改めて意識させられました。

    屑を自覚する主人公が、逃げ癖や諦め癖、
    行き当たりばったりで生きてきた人生から
    嘘と正面切って勝負するラストが素敵です。

    表と裏の顔、どちも同じ人だから余計に
    違いすぎる二面性と落差に驚かされました。

    本当のラストまで気が抜けません。






  • 就活性のSNSの裏アカウントを特定する主人公の塩崎真人。
    ある日、借金取に紛れて、塩崎のアパートに現れたのは、塩崎の調査のせいでテレビ局の採用試験に落ちた茉百合。
    クレームだけかと思いきや、茉百合はそのまま塩崎の仕事を手伝うことになり、ある日、いつも通り裏アカウントの調査をしていると、殺人犯らしき人物を見つけてしまう・・・
    SNSの裏アカウント、ネトカレなど今時のネット社会の闇を巧みに描いているようで、読む人が読めば面白いのかもしれないが、SNSを一切やらない自分にはなかなか世界観に馴染めない。
    作者には珍しい男性の主人公だが、あまりに主体性がなくて、茉百合は茉百合で考え方が短絡的で、どっちもどっちな感じ。
    強引に連続殺人事件に結び付けた感も否めないし、そこまでたどり着くまでも、いろいろ盛り込み過ぎ。
    途中で就活性の裏アカウントの特定の話もどっか行ってしまうし、全体的にブレブレな感じ。

  • SNS採用調査員。就活生のSNSアカウントを探し、裏垢を特定し、企業に報告する探偵。
    これから必要な職業かも。いや、もうすでにあるかも?
    1行目から物語が猛スピードで進んでいくので面白かったです。しかしながら、実際にアカウントを使い分けていない世代にはちょっと複雑すぎて、途中あまり深く考えないことにしました。
    あとはラスト!
    事件ファイルとタイトルにあるから、これシリーズ化来る?と思ってたらのラストでした。

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著者プロフィール

佐藤青南
一九七五年長崎県生まれ。「ある少女にまつわる殺人の告白」で第九回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、二〇一一年同作でデビュー。一六年に『白バイガール』で第二回神奈川本大賞を受賞。ドラマ化された「行動心理捜査官・楯岡絵麻」シリーズ、「白バイガール」シリーズ、絶対音感刑事・鳴海桜子が活躍する『連弾』『人格者』『残奏』など、著作多数。近著に『犬を盗む』『ホワイ・ダニット 行動心理捜査官・楯岡絵麻』『ストラングラー 死刑囚の逆転』がある。

「2023年 『残奏』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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