京都伏見のあやかし甘味帖 逢魔が時に、鬼が来る (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299039521

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計30万部突破! 年下彼氏が鬼に取り憑かれた! 黄昏の立岩で、れんげの出した答えとは。虎太郎が失踪した。彼を探すため再び丹後の地を訪れたれんげは、鬼に取り憑かれて別人のようになった虎太郎に遭遇する。鬼となった彼を元に戻すために奔走するれんげは、不思議な3人の子供に出会う。そして現れる、額に鏡をつけた白い犬。それは、古の鬼退治伝説に関連していた。あやかしと神様、和菓子の絆が織りなす不思議物語、衝撃の第10弾。

感想・レビュー・書評

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  • 失踪した虎太郎を探しに再び丹後に向かったれんげ。

    鬼といえば、平安時代の酒呑童子が有名ですが、さらに前の時代も鬼がいて(本当は政敵や地方豪族なんだろうけれど)、かなり歴史が遡りました。
    神様の世界も複雑で日本神話の説明はこちらの知識不足で十分に理解できたわけではないですが、わかってくると楽しいんだろうなと思います。

    2人の関係も一区切りしました。これからどのような展開になるのか楽しみです。

  • 聖徳太子の異母弟に鬼退治伝説があるなんて知らなかった。鬼って、平安時代に入ってからってイメージだったけど、たぶん朝廷に従わない豪族とかを鬼に見立てていたんだろうなぁ。
    虎太郎も帰ってきて、プロポーズを受け入れた?れんげ。とはいえれんげも就職したばかり(しかもしょっちゅう厄介事を引き受けさせられる)、虎太郎に至ってはまだ学生。
    虎太郎は親族がいないけど、れんげの親へのあいさつとかするのかしら。

  • 前作と今作を一気読みした。

    ようやく二人の恋愛に一区切りがついたな、と。
    ここから仲をより進展させつつ、神様たちとの関りもどうなっていくのか。どう結末を迎えるのか。気になるところ。

    この作品の第1刷、やけに校正漏れが目についたので、第2刷以降で修正できる箇所は修正しておいてほしいなと思う。
    ●88ページ8~9行目、唐突に【土熊】と出てくるが、流れ的には【カル】が正しいのでは?
    ●文章の最後、。で終わったあとに必要のない』がついている。
    ●れんげのセリフなのに、人外用の『』で括られている箇所が複数ある。言葉に出さず頭の中で問いかけたセリフという訳でもない。
    一字一句きっちりと追いながら読んだ訳ではないのにこれだけあったので、探せばもっとあるかもしれない……。

  • 「消えた虎太郎」
    詳細が一切分からないまま。
    一人で暗闇の中いると、良くないことばかり思い浮かび余計に辛くなるだろ。
    突然の別れだけでも心労は大きいだろうに、理由もなく帰宅しないと心配だろう。

    「れんげの甘味日記 ~山水會編~」
    一緒にいれば喜びそうな品。
    普段から相手のことを思っているからこそ、無意識に見つけてしまい余計に想いが強くなるのだろう。

    「再び丹後の地へ」
    居場所を知り探しに行くと。
    無事とは言えないが、それでも生きて見つけることが出来たのは良かったな。
    偶然出会ってしまったのか分からないが、話し合いをするだけでも難しそうだな。

    「虎太郎の甘味日記 ~兎伏編~」
    違和感を感じる家族の時間。
    何か欠落している部分があれば分かりやすいが、あまりにも当たり前のようだから気持ち悪いのでは。

    「赤い羽の少年」
    保護した子供は人ではなく。
    転生したのは魂だけであり、器は適当に選ばられているなら大変なことでは。
    連れ歩いた経験もなければ、普通ではないとなると目を離す事などできないだろ。

    「虎太郎の甘味日記 ~思い出のたんきり飴~」
    簡単には会えない父親との。
    タイミングが悪かっただけであっても、貴重な時間が減っていると思うと自分が嫌になりそうだよな。

    「最後の鬼を探して」
    夢に見た場所を探しに来て。
    突然言われても困惑しそうだが、今までの経験のおかげで冷静だったのかも。
    手記などで残していたとしても、現代の考えでは深刻に捉えてはくれないだろう。

    「虎太郎の甘味日記 ~祖母ときゃあ餅編~」
    作ったが食べた記憶がない。
    傷付いているであろう心を癒したいと思っても、殻にこもり閉ざされてしまったら何も出来ないよな。

    「立岩の鬼」
    自分の意思では止まれない。
    途中で深追いすること無く、最後に探し出したからこそ無事戻れたのかもな。
    言いたい事はあれど、それが連れてきた自分が発端だと思うと言い出せないよな。

  • 失踪した虎太郎を探して再び丹後の地へ。「鬼」と言われた人たちは大和朝廷にとって不都合な勢力や恐れられた存在。歴史の勝者による都合のいい歴史改竄の犠牲。有名どころの神社がもてはやされる一方でその土地に伝わる古来からの存在は蔑ろにされている。他の作品でも日本人の信仰心が薄れて地味な土地の神たちが消えつつある、と描かれていた。自分たちを普段見守ってくれている存在に感謝を。
    家族を求めた天女が悲しい。

  • 虎太郎がいなくなり、必死で探すれんげ。
    木島神の御告げ通り、丹後を探すと、3人鬼とさらに鬼に操られた虎太郎を発見。
    巫女体質の虎太郎は前回丹後に来た時に、乗り移られていたのだ。
    少彦名神社や天女など、さまざまな神様のおかげで正気を取り戻した虎太郎。
    最後は指輪をれんげに渡して、プロポーズ成功!

  • 2023.11.24

  • れんげさん、ももたろうみたい…いや鬼も連れてるからもうなんかわかんないね。
    虎太郎、戻ってきてよかった。

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著者プロフィール

2014年よりWeb上での小説公開を開始。『乙女ゲームの悪役なんてどこかで聞いた話ですが』にて出版デビューに至る。

「2016年 『乙女ゲームの悪役なんてどこかで聞いた話ですが5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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