- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784299045348
作品紹介・あらすじ
『このミステリーがすごい! 』大賞受賞&累計132万部突破の「生存者ゼロ」シリーズ著者による書下ろし最新文庫。アフガニスタン・ワハーン回廊で、気象観測隊が惨殺死体で発見された。グリーンランド・ギュンビョルン山でも同様の事件が発生。世界で何が起きているのか? 登山家の甲斐は、政府に求められるまま、その真相を探ることになるが――。世界的規模で起こる謎の現象を、科学的知識もちりばめて解き明かしていくミステリー。ダイナミックな物語とミステリーが見事に融合した、知的好奇心を刺激するエンターテインメント小説です。
感想・レビュー・書評
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ネタバレになるので詳しくは書きませんが、人類滅亡の危機を描いた小説です。温暖化が一つの引き金となりますが、リアルでもどんどん融けてる永久凍土かとかから何が出てくるかわからないので、まったくの絵空事ではないと思います。
登山家、研究者、政治家、自衛隊員、そしてそれぞれの家族。それぞれに責任があり、譲れないものがある。そういった人間ドラマも読みごたえがあります。 -
構想は『塩の街』と同じ。
ただ、こちらはよりリアリティーがあり、臨場感がともなう。
『塩の街』三部作も大変人気のあるシリーズですが、有川浩さんらしいドラマティックな視点が多いのに比べ、本作品はいい意味で、みんなが男前に成長していくところがすきでした。 -
地球は人類だけのための星ではない。地球に住む生き物たちを我が物顔に破壊しつくそうとしている人類を見過ごすわけがないと感じている。
こんな方法で人類を滅ぼそうとするのかもしれないと同意してしまいそうになる。未知の生き物は生きようとし増えようとしているだけにすぎないのに -
登場人物がステレオタイプ気味もあるが、ぐいぐい読ませる
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久しぶりに予備知識無しでタイトル買いしてみました。買った後で気づいたんですが、昔読んだ「生存者ゼロ」の作者さんでしたわ。
てことで嫌な予感しましたが、やはり…。「バグ」ってそっちのバグかい!しかも今回キモさマシマシ。虫嫌いな人はやめた方がいいです。
セカオワ系は好きなので、その点では楽しめましたが、海外の都市が崩壊していく様がどうも淡白というかあっさりすぎ。
あと解決までトントン拍子すぎてなんか拍子抜けでした。
地球温暖化に警鐘鳴らしたさみたいなのも透けて見えてなんかなぁ、という気持ち。
しかし、死ぬならこんな最期は絶対嫌ですね…。 -
この、作家さんの作品は面白いけど、今回は少し違ったかな。
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安生正といえばパニックもの。ゴジラみたいなSF感ではなく、下手したらホントに起きるんじゃないかと思わせる自然の脅威。それぞれの信念を貫く登場人物たち。面白かった。