雇用結婚した令嬢と記憶を失った軍神様 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784299051219

作品紹介・あらすじ

伯父家族に召使いのように使われる日々を過ごしていたリデル。彼女は伯父家族が作った借金のカタに、将軍・ウェラー侯爵と形だけの結婚をすることになるが、夫婦らしい会話もないまま侯爵は戦地へと向かってしまい、そのまま戦場で行方不明に……。さらに、侯爵直筆の離縁状を持った女性が現れ、リデルが動転するなか、記憶を失った侯爵も帰ってきたけれど、リデルとの距離感が近すぎる……? 二人が、お互いの「最愛」を見つけるまでを描く、不器用なラブストーリー。第10回ネット小説大賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 前半と後半との旦那様のキャラが違い過ぎてびっくり。
    記憶喪失の件があったとしても、前半のシリアスな作風からコメディな作風に変換したのかと思うほどのギャップが。
    おかしいな、真面目に雇用契約婚として領地管理したり、毒家族、毒親族の対応をしていたはずなのに。

    前半の旦那様の冷徹な態度の裏に過去の壮絶な経験があって。
    ああいう性格になるのもさもありなん。
    (嫁は嫁でしんどい目に遭っている……そういう意味では似たもの夫婦)
    ただ記憶喪失によって引き出された嫁を溺愛する性格の方が旦那様の本来の性格なんだろう。
    結局記憶戻っても性格は後半の方で定着されたようなので。

    前半のシリアス強めの方は好きな一方、旦那様の性格が変わってからはコメディな展開もあったり、展開の早さやら構成の粗雑さが気になったりと、作中での印象が一致しない感覚があった。
    旦那様の記憶もぬるっと戻ってしまったし、後半は風呂敷の畳み方が雑な感じがしたんだよなあ。
    失速しちゃったというか、ささっと終わらされてしまった感。
    トータルで見たら好きな話なんですけど、荒削り感もあった作品だったと思います。

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