秀吉の対外戦争:変容する語りとイメージ: 前近代日朝の言説空間

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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305705518

作品紹介・あらすじ

日朝双方の記録の誤読。意図的な改変、改竄。
娯楽としての戦争物語。ステレオタイプな悪人像--。
東アジアの国際戦争についての記憶の変遷は、我々に何を語るのか?

秀吉の朝鮮攻略である【文禄・慶長の役[日本]/壬辰倭乱[韓国]】は、江戸時代から日清戦争にいたるまで、どのように日本と韓国で語り継がれてきたのか。
この戦争の言説の中心となった、軍記・軍書の実態を整理・俯瞰し、史学・思想・絵画・演劇・近代小説といった多様な分野との関連・影響・展開を視野に入れ検討する。現在もなお、日韓関係に影を落とす、秀吉の戦争についての記憶の根拠を発掘していく。

民族主義の前提を問い直し、歴史解釈の共有の可能性を探る書。日本と韓国の軍記研究者による共同執筆。

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著者プロフィール

1961年生まれ。防衛大学校教授。著書に、『サムライの書斎 江戸武家文人列伝』(ぺりかん社、2007年)、『江戸の発禁本』(角川選書、2013年)、『近世刊行軍書論 教訓・娯楽・考証』(笠間書院、2014年)、 共編著に、『秀吉の対外戦争 変容する語りとイメージ 前近代日朝の言説空間』(共著、笠間書院、2011年)、『秀吉の虚像と実像』(共編、笠間書院、2016年)、『関ヶ原はいかに語られたか』(編著、勉誠出版、2017年)、『関ヶ原合戦を読む 慶長軍記翻刻・解説』(共編、勉誠出版、2019年)、『信長徹底解読 ここまでわかった本当の姿』(共編、文学通信、2020年)など。

「2023年 『家康徹底解読 ここまでわかった本当の姿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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