『源氏物語』表現の基層

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  • Amazon.co.jp ・本 (394ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305705563

作品紹介・あらすじ

何を語り何を発信している表現なのか。
文学作品に限らず広く歴史資料・諸記録をも見渡したうえで『源氏物語』に向かうと、作品世界の各「表現」の必然性が明らかになる。
作品成立当時の社会の共通理解を読み解き、本文表現を個別に考証する。『源氏』をできる限り書かれた当時のままに読むにはどうしたらよいのか。読解の第一歩。

【解明のための基本的手法として、作品の基盤、背景に動かしがたく存在する社会の共通理解を知るために、文学作品のみならず公卿日記などの古記録をはじめとする文献中に、究明の対象とする事実を探った。その調査の結果得ることのできた歴史的事実などを文学作品に投射して読み直してみると、作品本文中の当該表現の意図するところが明らかとなって、作品世界におけるその表現の必然性が判明してくる。そのように広範多様な作品、資料を見渡すことによって、作品成立時においては自明であって、殊更に説明するまでもなかった社会の共通認識が自ずと浮かび上がり、作者が作品内に活かした本文表現であることを考証できる必要不可欠な方法と考えるからである。】……「はじめに」より

著者プロフィール

一九四三年・神奈川県生。鶴見大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。著書『『源氏物語』表現の基層』(二〇一一、笠間書院)、論文「もう一人の一世源氏―允明の場合」(『国語国文』78―12、二〇〇九・一二)他。

「2014年 『国文学叢録 論考と資料』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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