忠岑と躬恒 (コレクション日本歌人選 24)

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  • 笠間書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (121ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305706249

作品紹介・あらすじ

うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の、忠岑と躬恒です。

壬生忠岑と凡河内躬恒。
和歌への関心が高まった時代、ともに古今集撰者として活躍した三十六歌仙のふたり。

忠岑と躬恒 ただみね・みつね
紀貫之とともに古今集時代の歌壇を支え合った歌人、壬生忠岑と凡河内躬恒。いずれも『古今集』の撰者に抜擢され、三十六歌仙に入る。貫之らとの親交を重ねる中で和歌表現を研鑽し、屏風歌や自然詠などに貴族生活を彩る知的で斬新な表現を追いかけた。その洗練された自由な詞藻は、貫之をしのぐものがあると見られたほど。貫之同様、官位は低いままに終わったが、当代の職能的専門歌人として後の貴族和歌の基盤を作った功績は大きい。

感想・レビュー・書評

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  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、2階開架 請求記号:911.108//Ko79//24

  • 手元に持っていたい本。いいものだけが選ばれ、載せられているような本。

    はるか昔に習ったことのあるものが、こんな年齢になって、すんなり、染み染みと躰に染み入るようだ。

    どんな世も、みな、同じようなことを考えて生きていた。生きていく。その証。

  •  この年代の歌は最近、好きと感じるものが多く、忠岑と躬恒も良いなとゆっくり味わえました。鑑賞し易い歌が選ばれています。このシリーズにしては解説文は正統派だと思いますがシンプルですし、1首に対して見開き頁に纏めているので歌を読み進める妨げにならず、先へと繋ぐ良い文章です。
     十代の頃は圧倒的に万葉集が好きで、忠岑と躬恒といった古今集の辺りの歌は表面的な綺麗さだけしか味わえませんでしたが、段々、その奥深さと、でも、耽り過ぎない加減が良いと思うようになりつつあります。食べ物と一緒で好みは変わるものですね。

  • 今昔秀歌百撰29番に
    春日野の雪間を分けて生き出てくる草のはつかに見えし君はも
    が,壬生忠岑(古今和歌集巻十一)選者:荻野了子(東京大学大学院生)で選ばれているので本書を手に取りました。

    また
    有明のつれなく見えし別れより暁ばかり憂きものはなし
    の紹介があります。

    本書では、どちらも解説して参考になりました。

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著者プロフィール

1967年兵庫県生。横浜国立大学大学院修了。現在 暁星中学・高等学校教諭。
主要著書「『古今和歌六帖』の採歌意識についての一考察」(平田喜信編『平安朝文学 表現の位相』新典社)「紀貫之詠歌の一側面」(浅田徹・藤平泉責任編集『古今集・新古今集の方法』笠間書院)

「2012年 『忠岑と躬恒』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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