後鳥羽院 (コレクション日本歌人選 28)

著者 :
  • 笠間書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305706287

作品紹介・あらすじ

うたの森に、ようこそ。
柿本人麻呂から寺山修司、塚本邦雄まで、日本の代表的歌人の秀歌そのものを、堪能できるように編んだ、初めてのアンソロジー、全六〇冊。「コレクション日本歌人選」の、後鳥羽院です。

承久の乱はその本質において、
文藝の問題を武力によつて解決しようとする
無謀な試みだつたのではないか。
わたしにはそんな気がしてならない。 丸谷才一

後鳥羽院 ごとばいん
高倉天皇第四皇子で、源平の争乱のさなかに神器のないまま即位した第八十二代の天皇。譲位後は院政を布(し)き、和歌をはじめ蹴鞠、有職故実(ゆうそくこじつ)研究、水練、馬術、武芸、刀剣の鍛錬とあらゆることに取り組むが、なかでも和歌にのめりこみ、下命した勅撰集『新古今集』ではみずからが編纂の実質的なリーダーとなる。政治と文学、宗教のすべてを手中に収め、国を統(す)べようとした剛毅果敢な帝王。倒幕をめざした承久の乱に敗れて隠岐島に流され、在島十九年ののち同地に薨(こう)じた悲劇の帝王でもある。「ほのぼのと春こそ空に来(き)にけらし天の香具山霞たなびく」に代表されるような、鷹揚で闊達な帝王ぶりの歌をよんだ。

感想・レビュー・書評

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  • 新着図書コーナー展示は、2週間です。通常の配架場所は、2階開架 請求記号:911.108//Ko79//28

  • #後鳥羽院 #和歌 雲のうへに春暮れぬとはなけれども馴れにし花の陰ぞ立ち憂き #返歌 空高く秋になり馴れ親しんだ柿の木なき実も見当たらず 源家長日記 

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著者プロフィール

中央大学教授
著書・論文:『後鳥羽院とその時代』(笠間書院・2015 年)、『西行全歌集』(共著、岩波文庫、2013 年)、「源俊頼の試み―堀河天皇歌壇における立場と詠歌のかかわりについて―」(『國語と國文學』96 巻12 号、2019 年12 月)など。

「2020年 『武者の世が始まる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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