『古今和歌集』論: 和歌と歌群の生成をめぐって

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  • 笠間書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784305708182

作品紹介・あらすじ

生成の過程から独自の文学として
立ち上がる『古今和歌集』の真価を読み解く

歌を撰び、配列を決める編纂作業には、当時の文学的動向、律令精神や宗教・習俗・文化など多岐に渡る動向、撰者達の配慮などが関与した。生成の要因や様相を明らかにし、その意義、構想を探ることで、『古今和歌集』の理解は深化する。

【これまでの『古今集』の研究では、伝本研究、表現論、修辞論、歌語研究、歌人研究、享受史研究、構造論や配列論などが活発になされてきた。このような研究において歌や歌群の成り立ちについて部分的に触れた論や注釈書はあるが、その部立内での歌や歌群の生成の要因や様相を中心に据えた論は必ずしも多いわけではなかった。そこで、このような視点に立って稿者が検討を進めていくと、最初の勅撰集として『古今集』が生成されていく過程における具体的な要因や様相及び意義の一端が窺え、『古今集』の文学性を考察することができたので、ここに纏めておくこととした。】……[はじめに]より

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著者プロフィール

1952年埼玉県生まれ。1981年、日本女子大学大学院文学研究科日本文学専攻博士課程後期単位取得退学。現在は、東洋学園大学・日本獣医生命科学大学・慈恵柏看護専門学校・早稲田速記医療福祉専門学校・NHK文化センターなどの非常勤講師・短歌結社「覇王樹」編集人。単著に『古今集の桜と紅葉』(笠間書院、2008年)、『栗木京子の作品世界』(短歌新聞社、2008年)、共著に『類聚国史索引』(笠間書院、1982年)、『平安和歌歌題索引』(瞿麦会、1994年)、『王朝日記の新研究』(笠間書院、1995年)、歌集に『さくら逆巻く』(角川学芸出版、2011年)等。

「2016年 『『古今和歌集』論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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