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- Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
- / ISBN・EAN: 9784305708182
作品紹介・あらすじ
生成の過程から独自の文学として
立ち上がる『古今和歌集』の真価を読み解く
歌を撰び、配列を決める編纂作業には、当時の文学的動向、律令精神や宗教・習俗・文化など多岐に渡る動向、撰者達の配慮などが関与した。生成の要因や様相を明らかにし、その意義、構想を探ることで、『古今和歌集』の理解は深化する。
【これまでの『古今集』の研究では、伝本研究、表現論、修辞論、歌語研究、歌人研究、享受史研究、構造論や配列論などが活発になされてきた。このような研究において歌や歌群の成り立ちについて部分的に触れた論や注釈書はあるが、その部立内での歌や歌群の生成の要因や様相を中心に据えた論は必ずしも多いわけではなかった。そこで、このような視点に立って稿者が検討を進めていくと、最初の勅撰集として『古今集』が生成されていく過程における具体的な要因や様相及び意義の一端が窺え、『古今集』の文学性を考察することができたので、ここに纏めておくこととした。】……[はじめに]より
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