- Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784306041134
感想・レビュー・書評
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感覚としてなんとなく思っていた、同じ空間を共有する人と人の関係を、きちんと観察実験を行っていて腑に落ちる点がたくさんあっておもしろかった。
特殊な建物編は、理解できる建物とそうでない建物の両方があったから、まだまだ勉強不足だと感じた。現代で置き換わるものもあるかもしれないが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人間が空間をどの様に把握して行動しているかを様々な空間事例から考察している。介護施設の老人は、プライバシーの防衛のための領域が存在し、図書館での学生は、先に着席している学生から離れた場所に座ろうとし、明らかに一人になるための空間を確保する様に席が埋まって行く。また、丸テーブルと角テーブルとにおいても座り方の違いが表れる。
特殊な施設
図書館
動物の生態 テリトリーと支配行動
リーダーシップ
借りた空間
空間の価値論 アクシオロジー
ユートピア un topia
フランク・ロイド・ライト
形態は機能に従う
構造自体が機能であるかのごとく
建築を学ぶ学生 人間をぬきにして建物を眺める
人間の性行動 「キンゼイ報告」
丸テーブルと四角いテーブル
シングル室とダブル室
群化に対する近接効果
輝度と色彩知覚
フィッチ 動的環境
教室のデザイン
ホーソン効果 -
── ソマー/穐山 貞登・訳《人間の空間 ~ デザインの行動的研究
19720930-19880310 鹿島出版会》
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4306041131
…… 視覚的な経験を詳細に分析するためには、写真による記録では不
適当であることを感じて、作曲家が用いる音楽の記譜法に似たおもしろ
いシステムを開発した。これによると、道路は、空間的、筋肉運動的な
リズム経験──交響楽のようなもの──になる(P275-276)。
…… 今日の建築批評は、たいてい、筆が立ち感受性の鋭い人によって
書かれ、この人たちはほんのわずかな時間をその建物に行って見るだけ
であって、この人たちの反応がその建物の入居者を代表するわけではない。
*(4) Appleyard,D., Lynch, K. and Myer, J.R., The View from the Road
(Cambridge, Mass,; M.I.T. Press, 1964)
Sommer, Robert 19290426 America /
── 《Design Awareness 1963;1972 America》
(20100415)