こころの旅立ち

著者 : 森省二

• 河出書房新社 (2000年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[はんなさんの感想 · 2021年10月7日]

「病気は、何も自分で悪いことをしたわけやないから、恥ずかしがることはない。しっかり前を向いて、正直に生きていけばよい」
主人公の祖母の言葉です。

精神障害者（他の障害者にも言えることだと思いますが）にとって、親がこの祖母のような考え方をしてくれるのはどんなに心強いことだろうと思いました。

「しっかり前を向いて、正直に生きればいい」というのは、何も障害者に限ったことではなく、心身ともに健康な人にも言えること。人生の基本的な目標は、誰も皆、同じだと言えるのではないかと思いました。