霧のむこうに住みたい

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 256
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309015293

感想・レビュー・書評

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  • エッセイの名手。

  • 霧のむこうに住みたい 須賀敦子 河出書房新社

    さり気なく行き届いたおしゃれなのだろう
    表紙にはシミの付いた壁とタイルの床に置かれた
    古びた木のダイニングテーブルがあり
    カバーは霧に包まれた絵に入れ替えてある
    どれも装丁者によって選ばれた借り物の写真なのだろう

    著作権とか特許とか権利社会は兎角面倒だ
    厳密に言えば生きながら環境という過去の利権で
    埋められているようで
    お互いに三すくみに陥って動きが取れない愚かな社会だ

    読み出してみるとどこかで読んだ覚えのある文ばかりで
    おかしいと思ったら
    過去の文章からよりすぐったものらしい
    自分で編集したのだろうか?

  • ETV特集

    須賀敦子さんが最も好きだった作品

  • 2003-3-20

  • 2017.8月。
    初めてちゃんと読んだ須賀敦子さん。まだ何も語れない。

  • 20170725読了
    2003年発行。著者はイタリア在住歴があり、日本文学の翻訳紹介に携わっている。●異国での印象的なワンシーンをこんなにすてきな文章で切り取れば、もう宝物みたいだ。ああでもそれはとても難しいことだってよくよく分かっている。わかっているからこそ、憧れる。

  • 一時期、須賀敦子の作品にはまっていたが、図書館でふと見たこの本は多分読んでいない。最初は、あそうそう須賀敦子ってこういう感じと思い出しながら。でもすぐに、彼女の見たイタリアの世界に気持ちが持っていかれる。

    読めば穏やかな気分になれるエッセイ。

  • イタリアでの生活についてのエッセイ。
    解説で江國さんが書いてたみたいに、雨の雰囲気がある。

  • 文体に惹かれて読み始め、書かれている内容にも心が動く。ローマのゲットの話が印象に残る。
    随所にでてくる食べ物の話も。
    本棚のペンキ塗りの話も。
    彼女をとりまく市井の人たちの日常に心打たれてしまうのだ。

  • 仕事先で訪問した読書好きのMさんに「きっと好きだと思うわよ」と教えてもらってはじめて読んだ須賀敦子さん。お薦めの理由のひとつとして「文章が好き」なのだとか。なるほどなるほど。読んでみるとその場の情景や景色、匂いまでもががありありと感じられるし知的でありながらやさしい言葉遣いは、どこかM さんご自身にも重なり合う。きっとこの先ずっと「須賀敦子」の名前を聞くたびに紹介してくださったMさんの凛としたたたずまいを思い出すのだろうな。
    翻訳者としての作品にも興味が湧いた。

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著者プロフィール

1929年兵庫県生まれ。著書に『ミラノ 霧の風景』『コルシア書店の仲間たち』『ヴェネツィアの宿』『トリエステの坂道』『ユルスナールの靴』『須賀敦子全集(全8巻・別巻1)』など。1998年没。

「2010年 『須賀敦子全集【文庫版 全8巻】セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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