本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309016450
作品紹介・あらすじ
父の声が聞こえる熊野の闇から、路地の奥から…父の心、父の愛、父との絆そして父の死-書くことの"いのち"を受け継いだ光輝く日々の軌跡。
感想・レビュー・書評
-
小説を読みたいと手に取った。装丁が美しく瓦屋根の港町か、綺麗、タイトルにふさわしい風景、エッセイでした。著者は中上健次の娘さんで作家、吸い込まれるように読み終えた。
僕は奈良県北部、ここも熊野が属する紀伊半島なんだろうか。紀伊半島の北端はどの辺り? 南端は熊野と呼ばれ信仰の地。この息詰まる日本や世界を変える蘇りの何かが秘められている。
南方熊楠、植芝盛平、そして中上健次。
中上健次という人間を娘さんの人生を通して体験。寝転んで字を書く中上健次の姿を網膜に焼き付けました。僕に少し残る時間の使い道、彼の世界で遊びたい。何年か前に日輪の翼と出会い、訳の分からない巨人の様に感じた作家。彼と、再会いたしたく。読む前から作家の何かを信じて読める、感謝。
#中上紀 #夢の船旅 #父中上健次と熊野 #河出書房新社 #新宮 #R42 #異界 #秋幸もの三部作 #鳳仙花 #古座 # 神倉神社 #御燈祭り#路地
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
中上紀が子供の頃の記憶と父との思い出を、熊野という背景と共に綴ってある本。
熊野に行った事はないが、なぜだかとても懐かしくなる。
どこか物悲しくも美しく残る風景と、思い出の大切さが身に染みました。
全2件中 1 - 2件を表示