味を訪ねて

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 45
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020099

作品紹介・あらすじ

バイキング形式の朝食は敬遠し、市場の食堂でその土地の味に舌鼓をうつ。けっして、グルメではない。押しつけがましい料理人も困る。高価な珍味もまた。何気ない、下町の懐かしい味を求めて。しばしの憩い、酒と食べもの。取材先で出合った、地元の人しか知らない路地裏の味。

感想・レビュー・書評

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  • 吉村氏の食べ物に関してのこだわりがあり読んでいて新鮮味があり自分もじっくり何かにこだわってみたいと感じる本だっあ

  • 食についてのエッセイをまとめたもの。

    吉村昭を読みすぎて、既読のエッセイもちらほら。
    長崎、札幌、宇和島の店が多い中、故郷の徳島の蕎麦が褒められていたことに驚いた。あまり蕎麦は食べない風土なはず…

    お酒や外食だけでなく、今でいうお取り寄せについても書かれているけれど、高価過ぎるものは好きじゃないところも好感度高い。
    吉村昭の考え方そのものが、やっぱり好きだ。

  • 吉村昭さんの食についての随筆集。
    2010年刊行ですが、収められている随筆の中で書かれたのが最も古いものは68年、新しいもので94年です。
    おいしそうな食べ物、ぜひ訪ねてみたいお店が次々と登場しますが、中にはたたんでしまった店もあるだろうし、営業が続いていても店主は代替わりしていたりするのでしょうね。

    宇和島の木屋という旅館は、行く機会のありそうな土地でもあったので泊まってみたいと思いましたが、吉村さんの宿泊された木屋は平成7年に廃業。いまは一棟まるごと貸し切るというスタイルで再オープンされているようです。
    それから、今半の名が何度か登場したので気になったのですが、東京にあるので距離的に行くのが難しいと言うことを差し置いても、庶民にはなかなか足を運べない高級なすき焼き屋さんでした。昔はもっとリーズナブルだったのでしょうか?
    けれど、気になるお店だけでなく、気になる食べ物もたくさん登場するので、お腹が空いてきます。
    おいしいおそばが食べたくなりました。

  • 非食通を自認する著者の食随筆.宇和島,長崎,札幌,浅草……どこも私の印象に残った界隈で似たもの食べてるなぁ.

  •  いつも利用している図書館の新着図書の棚にあったので手にとってみました。吉村氏の「食べ物」をテーマにしたエッセイ集です。
     吉村氏にとって、旅先での「食」との出会いは、その土地の「人」との出逢いであるようです。

  • 20110330 ウソがつけない人なんだろうな。行きたい場所が増えた。

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著者プロフィール

一九二七(昭和二)年、東京・日暮里生まれ。学習院大学中退。五八年、短篇集『青い骨』を自費出版。六六年、『星への旅』で太宰治賞を受賞、本格的な作家活動に入る。七三年『戦艦武蔵』『関東大震災』で菊池寛賞、七九年『ふぉん・しいほるとの娘』で吉川英治文学賞、八四年『破獄』で読売文学賞を受賞。二〇〇六(平成一八)年没。そのほかの作品に『高熱隧道』『桜田門外ノ変』『黒船』『私の文学漂流』などがある。

「2021年 『花火 吉村昭後期短篇集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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