寿フォーエバー

著者 :
  • 河出書房新社
3.38
  • (19)
  • (60)
  • (100)
  • (16)
  • (3)
本棚登録 : 386
感想 : 89
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309020563

作品紹介・あらすじ

結婚式場・寿樹殿で働く入社5年目の井倉靖子は、頼りにしていた大先輩が急に辞めてしまったため、超ビッグな結婚式をたった一人で担当することに。そんなある日、近所に強力なライバル店が出現!さらに、ラブラブだったはずのカップルには破局の危機が…!恋もシゴトもままならない崖っぷちの井倉靖子が、他人の"人生で一番幸せな日"のためにひた走る。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 結婚式場の話。サクサクッと読めて、面白かった!そして最後にはジーンとして。

  • お仕事コメディ小説

    バブルの名残を引きずったような
    ピンクとハートだらけの結婚式場(ゴンドラつき)

    そこで働くアラサーの女性主人公と個性豊かな仲間たち。
    さまざまなドラマを抱えるカップル

    個々のキャラが強烈で、テレビのコメディドラマにぴったり(笑)

    読後感は爽やかです

  • 結婚式場のスタッフの奮闘。

    時代遅れのゴンドラがある式場で、300人規模の式を担当することになった靖子。

    美少年が考えた、母と再婚相手の父にプレゼントした式。
    近くにできたおしゃれな式場にたいする焦りと不安。

    子供連れ夫婦向けの式や、出身地
    特産を使ったメニューなどの
    同じチームの人たちと新しい企画を作っていくまで。

    大規模な式を予定していたハリー&メロロンの破断とその後。

    結婚式って大変だよね。
    靖子もライバル店の人と結婚することになったら、はたしてどっちで式をあげるんだろう。

  • <閲覧スタッフより>
    主人公の勤める結婚式場の仕事は、一見華やかに見えますが、実際は大変なことばかり。新しいプランを考えたり、複数の式の予定をを同時に計画したり…それでも、訪れるカップルのことを思いひた走る姿は素敵です。全ては他人の幸せのため。ブライダルの世界で働くことの悲喜こもごもがわかる作品。
    --------------------------------------
    所在記号:913.6||ヤマ
    資料番号:20099615
    --------------------------------------

  • 私はいいプランナーさんにあたったなーと思いながら一気読み。

  • 16/05/26
    そこまでわくわくもせず、どきどきもせず、ばりばりのお仕事系小説でもなく、ときめきの恋愛小説でもなく、なんていうか中途半端。

  • (図)

  • 久々のお仕事小説を読む。
    うーん。出だしのわくわくからトーンダウンまでが早かった。
    今回は面白きゃいいってマジックに掛からない。
    それはいつもの主人公の駄目さ加減の塩梅がいまいちで、
    ただただ靖子に好感が持てなかったからかな。
    &山本作品常連客でないと、登場人物との関係性が???なので、
    所見の人でも楽しめるっていう風には思えない。

    作品間リンク------------------------------------------
    ■凸凹デイズ:凸組面々

  • 一昔前に流行ったド派手な結婚式場で
    、ウェディングプランナーとして働く靖子の奮闘記。

    山本作品らしい、ドタバタと楽しいお話でした。
    お金持ち2世カップルの破談や、親孝行息子の企画する結婚式など、ところどころに涙腺を刺激する部分があり、楽しく読ませていただきました。
    凹組のみんなの登場は、ファンには嬉しいサプライズ。

    メロロンが、最初の展開よりいい人でびっくり。彼女には幸せになって欲しいな。
    親に甘やかされて育っているタラちゃんちのノリコちゃんの行く末が心配。
    靖子が最後、幸せそうで良かったです。

    これだけでは一体なんだか、な感じですが、とにかく楽しいお仕事小説でした、というところで。(笑)

  • お仕事小説、今回はウエディングプランナー!

    社長のダサいセンスが100%反映された結婚専門式場「寿樹殿」で働く井倉靖子。
    入社4年目にも関わらず、300人規模の豪勢な結婚式を任されることに…。
    喧嘩ばかりで決め事が先に進まない新郎新婦や個性的な同僚に振り回され、毎日がドタバタ。
    そんな中近所にハイセンスな結婚式場ができてしまい…。
    「寿樹殿」は、靖子は、この業界で生き残れるのか?!

    現実的に考えたら
    こんな式場、すぐにつぶれてしまうんでしょうけど、
    そこはフィクションですので、ご愛嬌。
    ウェディングプランナーって華々しいお仕事のように感じますが
    人(のわがまま)に直に接する大変なお仕事ですね…。私には無理です―。

    前任者の福原さんとか、ライバル式場との戦いとか、
    深堀できそうなネタはたくさんあるのに、あっさり終わってしまった。
    金額交渉時のプランナーの内心とかもほしいよ。笑

    靖子が同僚のカニ平さんに注意シーンがあるのですが、
    自分が注意されているようで、刺さりました。
    「(前略)一言でいえば、中途半端なんですよ。
     これぐらいしておけば、あとはどうにかなるという具合に、
     仕事を切りあげてしまうことが多い。
     要するに詰めが甘くて、自分に甘いんです。
     ちがいますか」
    「どれだけ多くの仕事をこなしたところで、
     その中途半端さを改めない限り、
     成果があがらないどころか、
     やがては大きなミスに繋がりかねません。(後略)」

    私もぐうの音も出ないよ。
    靖子は徐々に解決できたけど、私はその糸口もまだ見つかっていないよ。。。。

    この本、『凸凹デイズ』のあの4人が出てきます!
    凹組は手広く仕事やってんなー。

全89件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

山本幸久
一九六六年、東京都生まれ。中央大学文学部卒業。編集プロダクション勤務などを経て、二〇〇三年『笑う招き猫』で第十六回小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。ユーモア溢れる筆致と、魅力的な登場人物が読者の共感を呼び、幅広い世代から支持されている。主な著作に『ある日、アヒルバス』『店長がいっぱい』『大江戸あにまる』『花屋さんが言うことには』『人形姫』などがある。

「2023年 『あたしとママのファイトな日常』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本幸久の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×