- Amazon.co.jp ・本 (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309022598
感想・レビュー・書評
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先に読んだ「想像の翼にのって」より亡くなったお子さんのお話が多かったように思う。
辛い気持ちを乗り越えて前を向いて生きていく(いる・きた)ことを書かれているのだけど、そこにはいつまでも消えない悲しみと後悔が見える。「悲しい・辛い」とはっきり書かないことで逆に、花子さんの思いを想像しては気持ちが沈む。
晩年の随筆は少々お説教臭いものもあるが、皆がよりよく生きられるようにという気持ちが元なので嫌にはならない。
面白かったのは出入りの古本屋さん。「故人の本ばかり並ぶ店は墓で私は墓守」。
京極さんの「弔堂」の店主のよう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毎朝楽しみに見ている「花子とアン」の村岡花子が
どんな事を感じどんなふうに生きてきたのか興味が有り読んでみました。
腹心の友・・・って大体想像はつきましたが初めて聞いた言葉でした。
まずここから気になり意味を調べてみると・・・・
腹心とは、どんなことでも打ち明けて相談できること。深く信頼できること。また、そのような人。
私にも人生にたった一人ですがいます。
村岡花子の友を大切に思われている人となりを窺えました。 -
とにかく言葉の選び方の豊潤さ、的確さ、美しさ。もたろん心根からでてくるものだが。
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旧仮名遣いは改められているけれど、古風なエッセイです。ドラマにあったエピソードがたくさん入っています。
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村岡花子があちこちに頼まれて書いた文章を集めたエッセイ集。『アンのゆりかご』に登場するエピソードの資料になったとわかる文章が多く収められている。いいかえれば、こうした随筆を年代順に並べて情報をうまくつなぎあわせてあの評伝が完成したのだと察せられる。著者本人が祖母から直接話をきくことはできなかったはずだし、母親や縁者からの情報も多くはなく、けっきょく書き残されたものが頼みの綱だったのだろう。ただ、発表を前提にかかれた文章はかならずしも事実や率直な感情をそのまま伝えているとは限らない。評伝の内容の客観性もふくめ、村岡花子研究はまだまだこれからだと感じる。
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花子とアンに出てきたエピソードも載ってあり、楽しく読めた。脚本家の方はこの本を参考にしたのだろう。
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「花子とアン」最終回の日に何とか読了。「にじいろ」をBGMに吉高由里子さんの声が聴こえてくるようだった。ドラマに登場するささやかなエピソード満載なので、見ていた人は楽しめるはず。
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「花子とアン」終盤の今出逢えた本。
劇中のエピソードが時折出てきて
ブラックバーン校長の言葉や歩くんの歌など
実際にあったことと知り感慨無量。
半世紀近く前の文章なのに読みやすく
今と通ずることも多く
いい意味で古臭さがなかった。
【図書館・初読・9/12読了】 -
他で読んだことのあるものも多かったけど、村岡花子さんの人柄が感じられる。