さざなみのよる

著者 :
  • 河出書房新社
3.79
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本棚登録 : 4584
感想 : 516
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309025254

感想・レビュー・書評

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  • もうちょっと、ディープに横の繋がりがあれば、あれ?あれ?って何度もページを行ったり来たりして、本ならではの想像の世界を広げられたのにな、って思いました。
    ナスミと言う名前も、名前の由来に特にディープな伏線とかも無く、大して膨らまず。
    ナスミの実家も、せっかくなので、もっともっと細かく書き込んでくれたら、もっともっと愛着をもって読者も家族の一員みたいに引き込まれて読めたかな、と。
    読み進める内に、なるほど!って少しずつ状況が見えてくる感じがとても面白かったので、あっさり読む事が出てしまったのがもったいなくて。
    ナスミさん、素敵な人だったんだろうな、だからもっと知りたいなって思ってしまって。
    更に煮詰めたやつがもし出たら、流れは分かっていても、また楽しく読んじゃいます。

  • 自分の知らないところで誰かの人生に影響を与えている。
    何かひとつ違っていたら、
    こんな時あの人は何て言ってくれるのだろうか。

  • 「いい人生とは誰かの心に残ること」

    いい人生とは何か分からないけど、誰かの心に残るそんな人生を送りたいと思った。
    影響を与えるなんてそんな恩着せがましいことは言えないけど。でも生きている意味を残したい。
    それすらも無意味なのかもしれないけれど…

    死を色々な角度から見た作品。

  • 自分自身の死を実感する状況になったとき、果たしてどうなってしまうだろう。
    悲しみの沼に溺れさせないように、ささやかな何かを託すことで誰かの道を繋げるなら、悔いは少ない、かな。どうかな。わからないけど。

    私の記憶には、あのときのあの人、このときのあの子
    が生きている。
    「私」も誰かの記憶の中で生かされているのかな。

    女性版 世之介っぽい、とも思った。作者さん違うけど。

  • 図書館で予約していたのが去年の8月だったので、すっかり忘れていました…。
    人が死ぬのってめちゃくちゃ怖いし嫌だけど、でもナスミさんはめちゃくちゃかっこいいなぁ。
    こんなにも周りの人の心に残れるかっこいいナスミさん。
    私が死んだら、どれくらいの人が思ってくれるのだろうか…。
    自分自身も後悔しないように生きなきゃいけないし、周りの人にも何かを与えられる人間になりたいと思いました。

  • 『生きとし生けるものが幸せでありますように』
    『まだ生きているんだから』
    『良い事も悪い事も受け止めて、最善を尽くす!』

    いつも笑顔でありたいと思うけど・・・なかなか難しい。
    今おかれている場所から逃げたいなぁって思う事もあるけど、いろいろ心に刺さる言葉があって、この本に出会えてよかった、そして読んでよかった。「まだ生きているんだから」「良い事も悪い事も受け止めて、最善を尽くす!」

  • ナスミさんのまっすぐな生き様はとても羨ましい。多くの人に影響を与えて、悲しませて、いつまでも誰かの記憶に残っている彼女。自分も幸せでいつまでも誰かの心に残るような人生を送れればいいなと思った。

  • ナスミはありのままの自分を生きてきた。ナスミと交わした一言が、周りの人達の心に残る。そして、この世を去った後も、ナスミは皆の心の中に生きている。
    ひとりの人生が、こんなにたくさんの人の人生に影響を与えている…それは当たり前と言われればそれまでなんだけど…改めて、生きるって面白いなぁと思った。

  • 喪失の悲しみを祝福へとつなぐ最期の日々の物語( 石井千湖氏評)

  • ナツミという人物がいかに、愛しく人間らしい人だったか、静かに胸に沁みてくる作品。1つ1つの出会いが、波紋のように心にひろがる。だから、このタイトルなのか…と途中で気づいた。

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著者プロフィール

夫婦脚本家。ドラマ「すいか」で向田邦子賞、「Q10」「しあわせのカタチ~脚本家・木皿泉 創作の“世界”」で2年連続ギャラクシー賞優秀賞。他に「野ブタ。をプロデュース」等。著書『二度寝で番茶』など。

「2020年 『さざなみのよる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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