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- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309026794
感想・レビュー・書評
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一読、他の作品との違いがわかる。
それまでの「在日」であることの詩でなく、「あの日」に対する詩だからだろうか。
どうしようもない憤りを感じる。
●ノアの洪水を思わせた東日本大震災の地、東北・三陸海岸は、日本列島を形づくっている本州の背中に当たるところのように私には思える。振り返っても自分では見えない、運命の符丁が貼り付いているかのような背面だ。(序詞)
●そうとも、帰ってくる人はなくても日は暮れる。/私の背後で堰を超えた濁流が溢れ/沖合のどこかでか航路を失くした船が一隻/夜陰をついて喉をしぼっている。/遠吠えは尾を引いて/麓の森からも流れている。/道はまっすぐ海へ突き出て/行き着くまえに立ち消える。/その先が原子力発電所だ。(道の理由)
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