腹を空かせた勇者ども

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 1017
感想 : 101
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309031064

感想・レビュー・書評

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  • もうどうしたって10代には戻れない。
    けれどページを開けば10代の自分が主人公たちと青春し出す!

    自分が親になって初めて、
    親の想いはこうだったのかと気づくけど、
    その頃にはもう子どもの想いはこうだったんだよな、というそれを見失う。
    立ち戻り、主人公たちに寄り添ううちに、
    そんなことを気づかされる。

    自分の10代の頃とは全くかけ離れたもので、
    主人公のレナレナの日常はなかなかベビーだけど、
    タフで元気いっぱいなその姿に、
    パワーを感じずにはいられない。

    空は青く、春も青い!
    そこへ立ち向かう勇ましい者どものハングリー精神!
    なんだろう、この愛しさは。
    とにかく愛しいのです。
    この作品の主人公をそっと包み見守る、
    金原さんの愛を感じました。
    胸いっぱいに広がるエネルギー!
    やっぱり金原ひとみさんは最高♡
    装丁もめっちゃ良き♪◡̈*

  • 恋人との関係に悩んでいたから、玲奈とヨリヨリにわたしも抱きしめられたくなって切なくなった。ほんとうにみんな愛おしい我が子だよって感情になる。

  • 中学から高校、この頃の時はいくらでも食べられるものである。小生もどんぶりメシ5杯食べて母親がビックリしていたことを思い出した。最後に女友達の友情とか母親の愛情などなどあって良かったな!青春時代のいろいろな場面が描かれていて面白かった。

  • 最高
    サクッと的を得てるお母さんのセリフ全部金原さんが喋ってたな
    全然知らない青春が蘇って、キラキラしてるのに泣いた
    好きすぎて、読み終わるのやだったけど、
    好きすぎて、1日で読んでしまった、、
    地図と拳くらい分厚い長編書いてほしい

  • 金原ひとみがこんな真っ直ぐな性格の陽キャを主人公にした小説を書くなんて!と驚いた。私自身は完全な陰キャなので、陽キャの頭の中ってこんな感じなのかぁと勉強になった。お母さんの冷徹な感じとの対比が良かった。

  • 「腹を空かせた」で嫌なやつだなーー‼︎ と思った母ちゃんのこと、だんだんそういう冷笑キャラとして受け入れられるようになって、レナレナと一緒にわたしも成長した気分になった

  • 2023/07/07

  • おもしろくはあったけど、中学生向けの読みものと感じてしまった。
    中学生の純粋な心情に共感しながら親の不倫や友達の複雑な事情を考えるのはおもしろかったかも
    自分の反抗期に、親も人間なんだ完璧じゃないんだと悟ったときのことをおもいだした
    お母さん、お母さんにするにはちょっとやだけど友達にするにはたのしそう

  • "今どき"を詰め込んだような文章で、言い回しや略語がかなり独特。文面で見ると結構読みづらくて、私にはちょっと合わなかったです。

    中高生ってこんな感じだったっけ?と読んでいて、主人公レナレナの思考について行けなくなったりもしつつ、どうにか読了!

    多感な時期の陽キャの女の子が、人間関係に悩んだり落ち込んだりしながらも爆走する話!
    コロナ禍の中高生のリアルをぎっしり詰め込んであるので、年月が経って読むとまた面白いかもしれないです。

  • 2よりの3。というのも、青春小説って気分じゃないのに予約待ちありで予約回ってきちゃったのもあるんだけど…。
    陽キャ小説とは聞いていたが、主人公のレナレナがほんとに陽キャ。マヂギャルマインド、マヂ卍って感じだったから「最近の若い子はこういう感じなんだなぁ」と、遠くから眺めてる感じで全然物語に入り込めなかった…陰キャアラサー私。(笑)
    かといってほかの登場人物に共感できるかと言ったら全然で、レナの母親はねちっこく理論武装するタイプで絶対周りにいて欲しくないしこんなのが母親だったら嫌、パパもなんだかなぁって感じで誰も好きになれなかった(笑)
    でも食べ物の描写は美味しそうで、レナみたいになんにも気にせず腹が減ったら食べる生活したいわ〜って思った。

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2004年にデビュー作『蛇にピアス』で芥川賞を受賞。著書に『AMEBIC』『マザーズ』『アンソーシャルディスタンス』『ミーツ・ザ・ワールド』『デクリネゾン』等。

「2023年 『腹を空かせた勇者ども』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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