ゴーレム 新装版

  • 河出書房新社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309201450

感想・レビュー・書評

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  • 不条理はいつもプラハで起こる。

    言葉はぬるい灰色の水のように滲み出して来て、知らぬ間に意識も体もずっしりと重くさせる。静かなよどみの中に溺れるように眠る夜。

    ところで医学生の男が主人公に向かって、自分がいかにして悪徳医師を失脚させたかを滔々と語る場面がある。
    彼は、自分は『もうわけがわからないほど貧しい』ので、殆ど裸で歩いている有様だと言い、コートの前を開いて見せる。コートの中は全裸で、主人公はたいそう驚くのだが、医学生は悪徳医師について語るのに夢中だ。
    わけがわからなくなっているのは貧しさのせいだけじゃないと思うが、どうか。

    と、これを読んだ当時のブログに書いたら、翌日から『コートの中は全裸』という検索ワードでのアクセスが激増した。
    その節はお役に立ちませんでどうも。

  • 怪奇幻想の扱いになっていますが一人の人間のビルディングスロマン、運命の歩み方を描いた尊い物語です。

  • 読了。溺れそうになった。

  • 読み中。溺れそう。

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著者プロフィール

1868-1932。オーストリアの作家。神秘小説「ゴーレム」で名高い。

「2017年 『ワルプルギスの夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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