人間のはじまりを生きてみる: 四万年の意識をたどる冒険

  • 河出書房新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309208732

感想・レビュー・書評

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  • 著者は言う、これは"旅行記"なのだと。この旅では過去に向かい、人間とは、自我とは何かを狩猟採集民の時代まで遡り、現在の私たちとどう繋がっているのかを探る。「私」とは?「意識」とは?医療倫理博士による意識をめぐる旅と、啓蒙の書。

    なんだか変わった本だった。そもそも著者は実際に野生生活をしたことがある変わった人で、その実際の経験と、思考実験としての狩猟生活とが本文中に入り混じっている。さらに最新の知見を駆使した生物学や哲学がシームレスに語られ、「人間とは何か」という根源的な問いを探っていく。

    いわば人類史についての『ゲーデル、エッシャー、バッハ』『白と黒のとびら』みたいな本で、物語形式の学術書…いや逆か?学術書のような物語を書いているので、こういった自己参照的な内容を楽しめる人ならおすすめかと。(ちなみに私は苦手です。でも面白い本だとは思う)

  • 請求記号 209.2/F 41

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著者プロフィール

オックスフォード大学グリーン・テンプルトン・カレッジのフェロー。ケンブリッジ大学で医療法と医療倫理の博士号を取得。獣医外科医の資格をもつ。旅行や哲学、法律などについての著書がある。

「2022年 『人間のはじまりを生きてみる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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