吉田初三郎の鳥瞰図を読む

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (151ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309225142

感想・レビュー・書評

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  • 鳥瞰図と言えば吉田初三郎。
    誰がなんと言おうとも、初三郎。
    現地を緻密に踏査し、文化背景も知った上で描かれる鳥瞰図は、よもや芸術。
    日本にはこんな凄い人がいたんだな。
    一生懸命に何かに打ち込むのって、尊い。

  • ・解説豊富。
    ・ただ地図そのものは小さい。

  • 吉田初三郎の鳥瞰図を読む 描かれた近代日本の風景

    2014/3/4 Googleロゴで、鳥瞰図絵師・吉田初三郎 のことを知りました。
    http://sea.ap.teacup.com/pasobo/1735.html
    鳥瞰図絵師・吉田初三郎とパノラマ写真 〜 Myブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」

    絵だけでなく、文章がすごく面白い。

    次は、これを読みます。
    ⇒ 吉田初三郎のパノラマ地図―大正・昭和の鳥瞰図絵師 (別冊太陽)

    2014/03/04  予約 3/18 借りる。3/19 読み始める。 途中まで。
    2014/03/28  再予約 4/15 借りる

    内容 :
    大正から昭和にかけて、1600枚を超える鳥瞰図を描いた、吉田初三郎。
    その仕事を都市・建築・美術の歴史を横断するまなざしで俯瞰し、
    「形態分析」の手法を用いて、制作者の理論を読み解く。
    吉田初三郎 略年譜

    著者 :
    1967年三重県生まれ。名古屋大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程修了、博士(工学)。同大学院環境学研究科都市環境学専攻助教。

  • 解説はあまり読まずに、地図だけ眺めた。それで十分かなと思う。

  • 20130508 パラパラと読んだ。

    吉田初三郎(1884~1955 )
    約30年で1600枚の鳥瞰図を描いた。
    最盛期は、戦間期。
    氏の下には、15人の画工がいた。

    著者は、大学院時代の研究で、吉田の鳥瞰図を中心とした近代都市の描写法についてを掲げていたが、資料の限界から別の課題を選択したという経緯があった。それが、当書の発端だろう。

    「形態分析」:
    1960s 米 コーリン・ロウ&ロバート・スラッキー


    1930年代後半、俯瞰撮影とスケッチが、スパイ行為防止
    のため、禁止されていた。

    ★"鳥瞰図的な構図で描かれた挿絵は、面的描写による山容・水系・平地の自然要素と、線的描写による鉄道・道路の人口要素によって構成されていることが見て取れよう。"&"鉛直方向に分節された上中下からな水平三層と、以上の要素の組み合わせによる構図として分析すれば〜略〜5種類の構図に大別できる。"

    5つの構図は、線的(2つ)と集中的(3つ)に2分できる。

    日本の風景は、8つの形に分類できる。 樋口忠彦「日本の景観」より

    都市計画法と市街地建築物法は、まず大正8年に6大都市(東京、横浜、名古屋、大阪、京都、神戸)で施行され、のち昭和8年に他の市町村に適用されていった。

    ◯作品

    日本国土全体の鳥瞰図が載ったポスター「日本海中心時代来る」

    「日本交通鳥瞰図」

    ※沖縄を中心とした作品は、当著内・web上でも見当たらない。全体地図の中で、部分的に小さく描かれて、"流球"、"首里・那覇"と地名が記載されているものはある。

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著者プロフィール

名古屋大学大学院環境学研究科助教授。
主な著書に『吉田初三郎の鳥瞰図を読む』(河出書房新社)、『自動車と建築』(河出書房新社)、『近代日本の郊外住宅』(執筆分担、鹿島出版会)などがある。

「2012年 『熱き男たちの鉄道物語 ★戦後日本の夢を乗せた関西の鉄道!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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