村八分

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 56
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309228655

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  • 近年、同調圧力、自粛警察という言葉の登場とともに、「村八分」が脚光を浴びている。そして今なお村八分に苦しむ人がいる。日本の精神風土に顕著な制裁行為の歴史をたどる初めての研究書。

    21世紀の現在も、なお耳にするこの言葉。ムラ的な社会がある限り、村八分はなくならないのか―。日本特有の「同調圧力」とも言える村八分の歴史をたどり、村八分論を初めて一冊にまとめた歴史民俗ドキュメンタリー。
    第1章 「村八分」とは何か
    第2章 なぜいま「村八分」なのか
    第3章 村八分の歴史(江戸期)
    第4章 村八分の歴史(明治大正期)
    第5章 村八分の歴史(昭和期)
    第6章 村八分の研究史
    第7章 村八分を描いた作品から
    第8章 村八分研究の課題

  • 第1章 「村八分」とは何か
    第2章 なぜいま「村八分」なのか
    第3章 村八分の歴史(江戸期)
    第4章 村八分の歴史(明治大正期)
    第5章 村八分の歴史(昭和期)
    第6章 村八分の研究史
    第7章 村八分を描いた作品から
    第8章 村八分研究の課題

  • 豊富な事例で様々な地域にあった村八分について解説する。

    集落一丸となって仕事(農業など)に当たらなければならなかった時代には無かった村八分が、機械などで効率化が進み集団に属さなくとも暮らしていけるようになると起こり始める。

    近世の農民は技術の向上などで出来た時間をより収穫(報酬)を増やすことに使うのではなく、労働を少なくする(休みを増やす)ことを選ぶ保守・伝統的な傾向がある。
    本筋とはズレているが、現代の働き方にも通ずるものがあり一番心に残った。

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著者プロフィール

1949年、東京生まれ。ノンフィクションライター、在野史家。主な著書に、『史疑 幻の家康論』『異端の民俗学』『知られざる福沢諭吉』『サンカと三角寛』『日本人は本当に無宗教なのか』『独学文章術』など。

「2022年 『村八分』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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