- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309271460
作品紹介・あらすじ
チャップリンが幇間持ちに!?オードリーが吉原の花魁に!?名作洋画と古典落語のリミックス!落語界の鬼才による変幻自在の創作落語が遂に書籍化。
感想・レビュー・書評
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映画狂の志らくさん、「タイタニック」「天国から来たチャンピオン」「ライムライト」「ローマの休日」「シャイニング」「タクシードライバー」と江戸落語のフュージョンとはこれまた粋です。NUMBER GIRL好きとしては、ZAZEN BOYSのライブに志らくさんが登場し、セッションをしたというのが気になってしょうがない。
来年、独演会に行く予定なので楽しみ♪詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
有名な洋画を古典落語に置き換えた、立川志らくの創作落語です。
マルセ太郎の話芸「スクリーンのない映画館」も然り、
オリジナルを凌ぐ出来栄えです。
どの話もオチがいいんです。
話の肝が凝縮されて、ぐっと感動が来る。
センスですね。思わず喝采を挙げます。志らく恐るべしです。
成せば成る。ナセルはアラブの大統領。シラクはフランス大統領。
第1話「(映画)天国から来たチャンピオン+(落語)死神」
夢半ばで死んだ若き花火職人 辰吉。しかし粗忽者の死神の手違いだった!
神様に文句付け、他人の身体に収まるが、他人の騒動に巻き込まれ…。
辰吉・親方・お玉の正直さ、純粋さに尽きる。「アウアウ!お~たま~!」
第2話「(映画)タクシードライバー+(落語)素人鰻」
居場所の無さに発するベトナム帰還兵の狂気を、明治の士族に見出した着眼点が凄い。
一線越えた俥屋は、果たして世の中に負けたのか?・・・答えは風の中。
「ありがとうございます・・・・・・お侍さん」
第3話「(映画)ライムライト+(落語)たいこ腹」
「喜劇は距離を置いた人生。悲劇は身近な人生」(C.チャップリン)
“たいこ腹”の幇間の老後を描き、喜劇が胸に迫る悲劇に生まれ変わる。
哀しい気分でジョークだぜ、観音様。「ああ、良いお座敷だ」
第4話「(映画)タイタニック+(落語)抜け雀(+岸柳島)」
中身の無い大作映画タイタニック('97)を、志らく得意の皮肉で滑稽話にしちゃった感じ。
端々にくだらない。「あちゃちゃちゃちゃちゃちゃ!」とか地武太の殿様とか氷山一角とか。
ところが最後はファンタジーで締めるなんざ憎いね。コンチクショウ。
第5話「(映画)ローマの休日+(落語)唐茄子屋政談」
オリジナル映画にほぼ忠実な「浅草の休日」。
盃の返杯があるあたりが創作点。
第6話「(映画)シャイニング+(落語)鰍沢」
鰍沢の怖さをシャイニングの世界で増幅。
最後は力ずくの笑いで締めた。
志らくのシネマ落語。いつか口演を観たい。 -
映画をモチーフにした古典風新作落語
しかし、落語は落語として聞かないと面白くない。 -
面白かった。独演会行ってみたくなりました。
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天国から来たチャンピオン、ライムライト篇が秀逸。古典落語と無理に引っ掛けなくても面白いのではないかと思う。