村岡花子童話集 たんぽぽの目

著者 :
  • 河出書房新社
4.08
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本棚登録 : 183
感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309275123

作品紹介・あらすじ

あたたかな口調には無駄がなく、歯切れよく、物語が絵になって見えます。ありきたりのお子様向け童話とは違うぞーと私は確信しました。だから、こんなに面白い、愉快なのだ!――中川李枝子氏絶賛!

感想・レビュー・書評

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  • 子供はもちろん、大人も楽しめる童話集です。
    朝ドラ「花子とアン」の再放送を見て、村岡花子さんに興味をもちました。図書館へ行って、たまたまこの本を見つけて借りました。
    「ミミズの女王」は、ドラマの中で話題でしたが、思わずクスッと笑ってしまいました。
    想像の翼を広げ、これだけの作品を書いた花子さん。おこがましいですが、友達になりたい方ですね(^-^)

  • 赤毛のアンの翻訳者でも知られる村岡花子さんの童話集です。大正から昭和の始め頃の作品が26篇収録されています。
    当時の語り口調で綴られており、丁寧な言葉遣いにゆっくりとした時間の流れを感じ、子どもたちに向けられたお話の数々に心落ち着きます。
    表題の「たんぽぽの目」は、庭のたんぽぽが目の前に色鮮やかに広がり、子どもの感性が温かく感じられる作品です。
    絵本作家の高畠那生さんの装丁・挿画にもほっこりです。

  • 小さな子どもたちに語る声が聞こえてきそうな童話集。
    信仰や時代からくる教訓めいたお話もたくさんあるのだけど、小さい子たちにより良いようにという願いは強く、とことん優しい。
    「さびしいクリスマス」を書いた花子さんの心持が切なくも素晴らしい。
    息子さんを亡くした「さびしいお母さん」である花子さん、同じようにお母さんを亡くした「さびしい子供さん」が世の中にいると考え、このお話を書かれたとか。
    自分の悲しさだけに沈まず、他者の悲しみに思いを至らせる。
    なんという優しさなんだろう。

  • 童話集でありますが、大人が読んで楽しいお話もあれば、じーんと感じるお話もあります。文章はとても簡単で読みやすいのでちょっとした心の休憩にいいのではないでしょうか。

  • 小さい子がこの本好きー。とぎゅっとしてたらかわいいな。
    当時の日本の空気をほのかに感じつつ、現代でも色褪せず。
    ポストへおちちゃったちょうちょとか、朝顔が雛鳥のためにぐんぐん伸びるとかほっこりやさしいお話がたくさんたくさん。すきです。

  • 朝ドラ「花子とアン」の中で使われていた物語が読みたくて購入しました。

  • 【配架場所、貸出状況はこちらから確認できます】
    https://libipu.iwate-pu.ac.jp/opac/volume/572202

  • とても可愛い童話集でした。
    たくさんの宝石がつまっている、大人も楽しめる1冊です。心が優しくなります。

  • (2017-01-08)

  • 初めて全部の回欠かさずに見た朝ドラが花子とアン。
    作中に出てきたたんぽぽの目、みみずの女王、ナミダさんだけ読めたらいいかーと思っていたのに面白くてほとんど読んでしまった…

    みんなよい日
    「たのしい心と、元気なお顔、あいだの段段は、わらいごえ。夢でひろったはしごです。お母さん、僕、外へいって遊んできます」

    謎の犬
    「人間でも犬でも一番偉いことは何かいい仕事を一生懸命にすることだということをたぶん、ワイリイは知っていたのでございましょう。」

    それから、不思議なお面。
    この3つが特に好き!

    装丁もたんぽぽと動物たちで可愛いし、どれも心温まる素敵なお話で、手元に置いておきたくなった。
    いつか自分のこどもに読み聞かせてあげたいな。

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著者プロフィール

(1893年6月21日~1968年10月25日)
翻訳家・児童文学者。数多くの児童文学の翻訳で知られている。山梨県出身。


「2022年 『赤毛のアン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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