走れ! みかんのかわ

著者 :
  • 河出書房新社
4.06
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本棚登録 : 198
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (43ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309278285

感想・レビュー・書評

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  • あまりにばかばかしいタイトルに一目惚れ。
    見るたびに嬉しくなる。

    ある日、みかんが眠っている間に、実が外の世界へ逃げ出してしまう。皮は必死に実を探す。

    その道中、みかんの皮は他にも、実に逃げられたピーナッツや、実に逃げられて瀕死の状態で道に横たわっている(笑)バナナと出会ったりする。

    猿の群れを見かけた直後、みかんの実たちの声を聞きつけたみかんの皮が走り寄っていくと、実たちはなにものかに捕まっている。

    そいつのシルエットは実を頭の上にのせて走ったり、おてだまをしたり、へその上にのせたりしている。
    この時点でたいぶ噴き出していたのが、それに追い打ちをかけるように、すっとぼけた少年が登場。笑いすぎて脇腹がつりそうになった。

    けっきょくすっとぼけた少年は実を返してくれ、皮はひと安心。めでたしめでたし、というわけだ。

    じつは吉田戦車の漫画を1冊も読んだことがない。今更だけど、これはもう読むしかない。

  • 「伝染るんです。」の漫画家吉田戦車のナンセンス絵本。
    逃げた「身」を探すため、主人公のミカンの「皮」があちらこちらと走りまわる。途中で出会うピーナッツの殻、バナナの皮、人間の子どもとのやり取りが面白い。最後は無事に収まって一件落着?

  • 〝ある処に蜜柑が暮らしておりました。ある日の朝は、いつもと違っていました 「あ~~~~~っ!! 実がいなくなっちゃった!!!!」 そういえば・・・蜜柑の実が「ぼくたちも、たまには外に出てみたいなぁ」と言っていたことを思いだしました。「あいつら~~~! 外の世界は危ないんだぞ!」・・・蜜柑は、いや、蜜柑の皮は、皮を探しに走りだしました・・・〟リンゴやバナナ、馬や猿たちと出会いながら疾走する蜜柑の皮の冒険スト-リ-は、おとな子どもも、笑って愉しめる奇想天外な絵本。

  • 2022.12.1 2-3ち
    5分弱

  • みかんではなく見みかんのかわなんだから〜発想がいい、そして絵がまたいい。

  • あの『伝染るんです』の吉田さんの絵本なので、ものすごくシュールだったらどうしようと怖いもの見たさの緊張w
    朝起きて、中の実が家出したことに気がついたみかんの皮は実探しに出発。
    途中で同じく中の豆に出ていかれてしまったピーナッツを指差して7歳の息子は「あーっ!」と嬉しそうw
    最初はあまり絵から吉田さんテイストを感じなかったけれど、瀕死のバナナの皮の表情と人間の子どもの絵は見慣れた吉田さんの懐かしい安心感。お母さんの言いつけを守る良い子なのもほっこりする。
    シュールな設定と平和な世界が絶妙のコントラストだった。

  • 2022.12.1 2-3

  • 4分58

  • 存在を知って読みたいと思ってたら長男が図書館で借りてきてくれて感動

  • あるところにみかんがくらしていた。朝おきると実がいなくなっていた。前に実が外に出たいといっていた。みかんの皮が走っていってりんご、ピーナッツの皮、バナナの皮に出会う。人間の子は「お母さんに落ちている食べ物は食べこゃだめ「と言われたと、実をかえしてくれる。実の入ったみかんはパワー全開になって、バナナとピーナッツの実を見つける。

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著者プロフィール

漫画家。『伝染るんです。』『ぷりぷり県』『まんが親』などがあり、不条理ギャグから日常生活まで幅広い作品がある。絵本に、『あかちゃん もってる』『走れ!みかんのかわ』。

「2021年 『ににんがし!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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