- Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309278537
感想・レビュー・書評
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ビートルズの歴史的アルバム「Sergent Pepper's Lonely Hearts Club Band」発売50周年記念本。
発売当時(1967年)前後の社会情勢を解説した「ムード」の章、アルバムジャケットの美術、コスチューム、ジャケットに掲載された人たちにまつわるエピソードを記した「ルック」の章、曲の内容やレコーディング時のエピソードを記した「サウンド」の章、そしてアルバム発売がその後の世の名中にどのように影響を与えたかを記した「レガシー」の章、という4部仕立て。
単にビートルズとアルバムにだけ焦点当てているのではなく、当時の時代背景や周辺人物にもフォーカスしているところが新鮮で良い。この時代背景、トレンドがあってのSGTだったということが良くわかった。
あと、本書では世間でよく言われる「SGTが世界最初のコンセプトアルバムである」説は否定し、それ以前にもコンセプトアルバムはあったが、大々的に売れたのはSGTが最初、という見解。今まで、SGTが世界最初のコンセプトアルバムだと信じていたので、これはちょっとショック。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このアルバムが出てから50年。アルバムの作りこみの状況や、社会や他のミュージシャンに与えた影響や、彼ら自身がどう感じていたかなど、実に詳細に記載されている。
自身が実体験できていなかった、当時の社会情勢や時代の背景や、ミュージックシーンなどを理解した上で、このアルバムの凄さが追体験できる素晴らしい本であった。
リアルでビートルズを追っていた人達は、次々に新機軸のアルバムを発表するビートルズに付いて行くのも大変だったであろう。初見(聞)は強烈な違和感、で、聴いている後に凄いと感じる、この繰り返しだったのだろう。
ジョージ・マーティンの役割も素晴らしかった。