ザ・ブルーハーツ: ドブネズミの伝説

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309290942

感想・レビュー・書評

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  • ブルーハーツの詩を解釈しながらブルーハーツの足跡に触れる。

    詩の解釈は特にはっとするものはないけれど、丁寧にバンド発足から解散までの経過を追っているのが楽しい。

    この本にでてきた引用の本などを今後読んでみたいと思った。

    2020年に、なぜブルーハーツなのか。というような部分はそんなに切り込んでいない。
    要は、いつの時代にも輝きを持てるバンドだったということなのでは。

    筆者のあとがきの以下フレーズがブルーハーツをよく表していると思う。
    ____
    ブルーハーツの詩は、どこを切り出しても、人を見下したり、バカにしたりする言葉がいっさいない、ということだ。こちらの読解は、あっちに踏み迷い、こっちでグルグル回り、胡乱なこと、この上ないが、真島や河本の詩には、強い押し付けがなく、自身を省みたうえで、言葉を放っている。自分の感情に正直で、他社を差別することがない。当たり前のように思うかもしれないが、これは奇蹟的なことだ。いろんな意味でこじれる前の感情を取り出しているから、そこにねじれや屈折はあるけれど、媚びたり、斜に構えたりしていない。
    ______

    また、以下も面白い。
    ___
    ドラムの梶原徹也は、ヒロトがブルーハーツについてつぎのように話したことを鮮明におぼえている。「ヒロトは自分をふくめたメンバー4人をさして、こう言ったんです。ブルーハーツというバンドがあるけれども、この4人はブルーハーツじゃないんだよ。CDかけて音がながれてきても、それもブルーハーツじゃないんだよ。ブルーハーツは生で演奏している、その状態を言うんだ……。僕らはライブというものを、すごく信じていたんですよ」
    ___

  • 学生(らいすた)ミニコメント
    数々の伝説を残したブルーハーツのすべてです。

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/book/658302

  • ちょっと難しく解釈し過ぎな気がしなくはない。

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著者プロフィール

1961年長崎県長崎市生まれ。文芸批評家、作家、フランス語圏文学研究者。立教大学大学院特任教授。主な著書に『じゃがたら』『渋さ知らズ』『フランス暴動 移民法とラップ・フランセ』『泥海』『ザ・ブルーハーツ ドブネズミの伝説』(いずれも河出書房新社)、『フットボール都市論 スタジアムの文化闘争』(青土社)、『サッカーと人種差別』(文春新書)などがある。

「2022年 『魂の声をあげる 現代史としてのラップ・フランセ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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