いちご同盟 (河出文庫 み 1-2 BUNGEI Collection)
- 河出書房新社 (1994年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309404134
感想・レビュー・書評
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中学?高校?のときに読んだけど、再読。
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十五歳の同盟。なんだかやるせない気持ちになった。
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かなーり前に読了。
いちごというタイトルの部分に惹かれて借りた。
この本、すごい好きです。
好きになった第一の要因は主人公がピアノ少年だから。
これは漫画「のだめカンタービレ」の影響ですなぁ。完全に。
主人公は「のだめ」の千秋様のようにオレ様ではないけども。
で、まぁ、冒頭で主人公がピアノで「亡き王女のためのパヴァーヌ」を弾いていたところでこの本をすでに好きになっていた。
「のだめ」にもこの曲出てくるもんで…。はは(・∀・*)
正直に言うと「亡き王女のためのパヴァーヌ」はどんな曲かは知らない。
今一番聴きたい曲です。
本の感想に戻ります。
この本には病気の少女、というある種ありきたりな設定がある。
が。
別に同情を誘って泣かそうという小説ではない。
泣ける小説と言うよりも、青春モノかもしれない。
色々な葛藤や大人たちが描かれていて、なるほどなぁと感じた。
淡々としたシンプルな文章も好き。
その雰囲気が主人公の心情とあっているような気がする。
読みやすいしねー。
こういう雰囲気の本は好きだなぁ~と感じた。
主人公とはまったく関係のない見知らぬ小学生の自殺の話が最初に出てくる。
遺書めいた文字が飛び降り自殺の場所の壁にかかれていて、その言葉からなんとなく淋しさを感じた。
むりをして生きていても
どうせみんな
死んでしまうんだ
ばかやろう
自殺や病気という重苦しいものが扱われている本だけども、別に暗い本ではない。
さらりと読めるが内容は濃い。感じ。
最後の主人公がピアノを弾くシーンは好きだなぁと思った。
満足度は★★★★★です。
この本の映画もあるようなので観てみたい。 -
「生」「死」に敏感な年頃を中心に、恋心や受験など中学生が抱える問題もおり込まれ、「生きる」とはどういうことかを考えさせられる本です。