私の話 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 234
感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309407616

感想・レビュー・書評

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  • 『鷺沢萠の小説の秘密がちょっとわかった気になれる。
    自伝的な私小説って解説に書いてあったかな。
    ここに書いてあるだけでも十分すさまじい人生だけど、それに加えてこれが出版されて間もないうちに彼女が亡くなったことを考えると、なんかもう。
    彼女の小説を友達に勧めたら「すっごい切ない話だね」って言ってたけど、切ない話を書ける人って切ない人生を送ってるもんなのかな。彼女の人生を思うと、なんだかいたたまれない気持ちになってしまう。
    夢中になってむさぼり読みながら、いい小説家になるには、いろいろな人生経験を積んで、楽しみや喜び以上に、悲しみとか絶望を知りつくしておくことが必要なのかなーって思った。
    少なくとも、鷺沢さんの小説は鷺沢さんの破天荒な人生のどのひとつの経験が欠けても書けなかったはず。
    鷺沢さんみたいに人の心の機微がわかる人にはあこがれるけど、なんか、うーん。。
    うまく言えないけど、身近にこんな人がいたらいろんな意味で、やってられないな、たぶん。

    カオスすぎるのでまた書き直します。 』

  • なぜか最後の数ページくらいで止まっていて,なかなか読み終えられなかったがようやく読み終えた.
    いろいろ考えてしまって評価をつける気分にならないので評価はしない.

  • ん −。不幸自慢も明るくない。私の読みたい本ではなかった

  •  2009年の14冊目。私の高校の大先輩です(面識はありませんが)。著者の節目で書かれている自伝的なエッセイです。それなりに重たい話をさらっと書いているのが特徴です。著者の最後の作品でもあります。

  • 2005年10月21日購入。
    2008年7月1日読了。

  • 母の乳癌や自分に流れる韓国朝鮮人の血を明らかにした時の祖母からの一言。自分のつらい3年をあますところなく、語っている。つらいことが集まる時何かに見放されていると感じる時、読んだらよいと思います。

  • 「私の話1992」は、どこか別のところで以前に読んだ記憶がある。
    一見、明るくたくましく強く見える、この人のかよわい部分を見ると共感して嬉しかったり苦しかったりして、いつも泣きそうになる。
    小説だけでなく、エッセイも同じくらい好き。

  • 1987年に19歳で文學界新人賞を受賞した著者が自分の過去の中から三年間だけを選んで「私」を語った。父の死、母の乳癌、祖母から受け継いだ朝鮮韓国人の血。それは、彼女の人生において外す事の出来ない節目である。苦難か、それとも天啓か。2004年、35歳でふらっと何処かへ逝ってしまった鷺沢萠の等身大の姿が見えてくる。

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著者プロフィール

鷺沢萠(1968.6.20-2004.4.11)
作家。上智大学外国語学部ロシア語科中退。1987年、「川べりの道」で文學界新人賞を当時最年少で受賞。92年「駆ける少年」で泉鏡花賞を受賞。他の著書に『少年たちの終わらない夜』『葉桜の日』『大統領のクリスマス・ツリー』『君はこの国を好きか』『過ぐる川、烟る橋』『さいはての二人』『ウェルカム・ホーム!』など。

「2018年 『帰れぬ人びと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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