- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309407906
作品紹介・あらすじ
日本料理とは何だろうか-。若い料理人志望者に向けて語りかける体裁を採りながら、稀代の料理人が日本料理の本質を明快に説いていく。日本料理ファンも納得の、日本料理を心底楽しむコツも満載。料理を楽しむことの第一歩は、まずその仕組みを考えることだった!読めば目から鱗が落ちてゆく名エッセイ。
感想・レビュー・書評
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面白かった。自分で料理することなど全くなかった自分にとって、未知のことばかりですごく楽しかった。これからも自分で料理することなどはほとんどないと思うが、料理を味わうための「お勉強」ができたような気持ちになる本だった。
個人的な話しながら、「料理」なるものを味わえるようになったのはこの1年。それまでは好き嫌いばかりでジャンクフードしか食べられなかった。心臓を痛めて入院し、退院してきたらなんたることか好き嫌いがなくなり、すべてのものをおいしく頂ける身体に変わってしまっていたのだった。
そんな身体になってくれば、やはり料理をつくる人の素材への拘りなどについても知りたくなってくる。あるいは自分で感じる美味い不味いの感覚を「理屈化」してみたくもなる。間違った用法なのかもしれないけれど、本書はそのような読者にも十分役立つ内容を示してくれている。
食を楽しめるようになった今、「心臓病で入院したのは儲けものだった」などと言ってる。その流れで、本書に出会えたのもすごく幸せだ。ますます食が楽しくなるのは間違いない。
余談:読み終えて同じ著者の本をまとめて注文したり、あるいは本書の中に登場した本を購入してみれば、あっという間に1万円以上の買い物になっていた。要注意(笑)。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
料亭「青柳」の店主・料理人です。
この方の言うことは半端じゃありません。一つ一つが深く深くうなづくものです。 -
日本料理に対する考えというか見方が変わって、これからはもっと料理に目を向けてそこからいろんなものを吸収していきたいような気にさせてくれます。