新世界 2nd (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 259
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309407968

感想・レビュー・書評

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  • 2巻も面白かったです。シュイのお話。
    イオってミンクだったんだ、シュイの弟でなく。
    肉塊となってる《女》が貪る哈蜜と、恩寵の注入…ってあれなんだろうけど、膨張しまくってる《女》はやっぱり長野作品では1番醜いものかも。
    ジャウがミステリアスで気になります。
    ここまで階級の差が激しく、支配するものされるものが残酷な程きっちりあるのは…そして階級が下の種族?は好きに扱っていい、というのはなかなかダークな世界です。

  • ソレンセンが咄嗟に、シュイを庇う場面がある。

  • ハードカバー版を両手の指の数では足りないくらい前に既読。内容は全く覚えていない。時間軸がおもしろい場所へ飛び、そう来るかとのめり込んで読んだ。1stに至る前にシュイがたったひとりで(そういっていいだろう)このような複雑で煩雑な仕事を請け負っていたのをみると切ないが、この悲しみをぶつける相手は誰々である、と明確にいえるわけでもないのがさらに切ない。ぶつけようとおもえばぶつけられるのであろうが、少年の矜持がそれを許さないだろう。再録されている著者のインタビューが貴重な話が満載でおもしろかった。“植物の雌雄”。

  • レトとの最後のシーンはすごく切なくて、めっちゃ泣いた。
    レトには幸せになってほしかったのにな…

  • レトは死んだのだろうか。でも、2ndが1stの前の話なら、1stの一番最初にレトは出てくるので、死ななかったことになるけれど。ただ、1stのレトと2ndのレトが同一人物かどうかは不明だ。希望を言うなら、孤独なシュイの理解者であるレトには死んでほしくないし、シュイの敵にまわってもほしくない。

  • 08'8'12

  • シュイがイオと出会うあたりの話。
    ソレンセンにいいように使われていて、もどかしそう。
    イオと暮らすようになってからは大人ぶっているのに、それまでは子供じみているシュイ。
    全てソレンセンに対する反発なのだろう。

  • 2008年8月16日(買)

  • このシリーズ…切なすぎる。

  • これは長野先生の他の作品を読んで、慣れた人が読むのが好ましいと思われる。
    例のごとく隠語のような感じや遠い言い回しなどが多く、推察力というか想像力が乏しいとよくわからない表現も多々。

    全5巻なので、愛がないとやめてしまう可能性もあり。

    作品としては「千年王子」に雰囲気が似ている。

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著者プロフィール

長野まゆみ(ながの・まゆみ)東京都生まれ。一九八八年「少年アリス」で第25回文藝賞を受賞しデビュー。二〇一五年『冥途あり』で第四三回泉鏡花文学賞、第六八回野間文芸賞を受賞。『野ばら』『天体議会』『新世界』『テレヴィジョン・シティ』『超少年』『野川』『デカルコマニア』『チマチマ記』『45°ここだけの話』『兄と弟、あるいは書物と燃える石』『フランダースの帽子』『銀河の通信所』『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜』「左近の桜」シリーズなど著書多数。


「2022年 『ゴッホの犬と耳とひまわり』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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