わが落語鑑賞 (河出文庫 あ 12-6)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309409788

作品紹介・あらすじ

「富久」「明鳥」「芝浜」…。落語好きなら誰もが知っている古典落語の名作を、自らの解釈、名人たちの演出を下敷きに、新たに読み解いた傑作「読む落語」集。高座の臨場感あふれる安藤鶴夫の筆は、読者をあの頃の寄席の世界へと招き寄せる。噺に登場する用語の語釈も収録され、落語初心者にも楽しめる一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 先に「あばらかべっそん」を読んでいたので、文楽が大阪に通った話(晩年に中風で倒れて不自由になった師匠圓馬が文楽が来るのを心待ちにしていた辺りは泣ける)や、つるつるの旦那のヒーさんのモデルになった人の話を思い出しながら、面白く読んだ。「あばらかべっそん」は今は古本でしか手に入らないかもしれないのが難点だ。

  • 落語という究極の話芸を、その語り口だけでなく、所作も含めて再現しようとした労作である。実際に、寄席で名人から古典落語を聞いているような心持ちにさせられる。

  • 通勤で行きに1話、帰りに1話で読んでいった。江戸弁のテンポが小気味良い。百川・酢豆腐のとぼけぶり、厩火事・心眼・芝浜の夫婦もの、幇間のあわれみも良い。

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著者プロフィール

1908(明治41)年東京市浅草区向柳原町生まれ。8代目竹本都太夫の長男。都新聞を経て文筆家へ。落語を中心に芸能全般の評論を手がける。また演芸プロデューサーとしても活躍。63年「巷談本牧亭」で直木賞受賞。69年、持病の糖尿病が重くなり、都立駒込病院で死去。

「2020年 『東京の面影 安藤鶴夫傑作随筆選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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