- Amazon.co.jp ・本 (321ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309410814
作品紹介・あらすじ
結婚は、本当に女の岐れ道なのか-?結婚しても、しなくても、女女格差に家族問題、セックス、DV、老いた親の介護まで、難問は非情に降りかかる。もはや既婚/非婚のキーワードだけでは括れない「女」と「結婚」の現実を、"オンナの味方"二大巨頭が徹底的に語りあう!文庫版のための追加対談収録。
感想・レビュー・書評
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かなり辛辣、結婚しようともがく女性に対し、基本的には救いの言葉はない。血も涙もないが、だからこそ、あらゆる面から現代の結婚観がクリティカルに分析されている。心臓の強い人にはオススメ
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フェミニズムがなんなのかちょっとわからなくなる。
まあ、もう少し年をとったらこの方たちの意見を参考にしよう。 -
歯に絹着せないどころか喧嘩してんのか?というほど直接的な語り合いが行われていて面白かった。そのインパクトに押されて、内容はあんまり覚えていない。
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読み終わりました。結婚と何ぞや?女とは?男とは?超有名な社会学者とカウンセラーの対談本。信田氏があとがきで散々上野氏を褒めちぎっておきながら、対談の中では意外と上野節に反論したりしているのが面白い。
対談自体は結婚そのものについて語り尽くすというよりは、DVや性、世代の傾向もふんだんに交えて話している感じ。
信田氏の「わたしは、結婚は制度だと思ってますから。制度であるということを知らずに制度に踏み込むのが結構です」という言葉は核心を突いている。また、「男はおびえて女に暴力をふるう」という箇所も核心的。この本からは学ぶことが多い。
ただ一点だけ。個人的に上野千鶴子節は対談よりも文章の方が輝いているように思った。この対談が悪かったわけでは全然ないけれど、全体としては信田氏が一枚上手だったかなという印象を受けた。 -
刺激が強い!ぴりぴりする~。
頭の回転が速すぎて付いていけないところも多いけど、言ってることは超面白い。
夢中で読んでしまった。
精神的に自立しないのは良くないけれど、生活は依存したって構わない。
弱い立場は連携すべし。
信田さよ子さん、気になるなあ。
もっと読みたい。
上野千鶴子は周辺をぐるぐる回っている…いつか近づけるかな。 -
女性の生きづらさ、この本が出た頃とあまり変わってない気もする。
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社会学者上野千鶴子とカウンセラー信田さよ子の対談。女性のそれぞれの世代が生きているイデオロギーとその変化について。一方で男性の変わらなさ(男がフェミニン化しているようで、変わらぬDV的行為)が際立つ。
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未婚のスティグマが辛い、に共感。
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結婚というのは「ロマンスの果ての天国」ではなく、
単なる「生活基盤構築のための制度」なのだなと。結婚に対する私の実感を、うまく言葉にしてくれた本。結婚生活の中にときめきはほぼないけれど、一人の生活では得られなかった安定感・安心感・家庭としての経済力が確かにある。これでよいのだなと。 -
このお二人のやりとりは、ゴリゴリ腑に落ちます。
刺さる、刺さる!、沁みる、沁みる!
この身も蓋もなさ加減が気持ちよすぎ。(付箋だらけになってしまったよ。)
一方がカウンセリングで個人というミクロと向き合ってらして、もう一方は社会学というマクロで考えるという立場だから、話の内容の立体度が高いし広いし深い。
このご両人の著書は離れるとしばらく離れるのだが、何かで読み出会うと、続けざまに何冊も読みたくなるわけで。
もうしばらく上野千鶴子続けます。
あと、『クレイジー・ライク・アメリカ: 心の病はいかに輸出されたか』(http://bit.ly/1jrPJDW)を読んで、あぁあぁ…やっぱりかよ?って思わされてたのだが、この「PTSD」の現場での使われ方への言及があってそれには感心。「バカと専門家は使いよう」ってところが、なるほど~!でした。