ペット殺処分---ドリームボックスに入れられる犬猫たち (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309411026

作品紹介・あらすじ

日本では大切な家族の一員として可愛がられる犬猫がいる一方、「もう飼えない」「飽きた」という飼い主の都合で膨大な量の犬猫が捨てられている。捨てられたペットが行き着く果ては"殺処分装置"ことドリームボックス。「眠るがごとく…」の笑えぬ揶揄から名付けられた装置に送り込まれて息を止められた後、焼却される命たち。殺処分義務を強いられる動物愛護センター職員の日常を追った衝撃作。

感想・レビュー・書評

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  • 人間の身勝手により捨てられる動物たちのその後とは。生き物を飼うということ、命を預かるとはどういうことか。生き物を飼う前に読んでほしい一冊。

  •  捨てられた犬猫の殺処分を行う動物愛護センターの職員の日常を小説調で綴ったノンフィクション。

     毎年数十万頭という犬や猫が二酸化炭素によって窒息死させられ、焼却される。保護された動物がもとの飼い主の手に戻ることはほとんどなく、新しい飼い主のもとへ行けるのも生後わずかな者だけだ。他は全て殺処分される。
     この厳しい現実を突きつけられた衝撃はとてつもなく大きい。さらにそこには人間のエゴや葛藤が色濃く見える。
     本の中の言葉のとおり「殺処分の現場には、日本の閉塞感を変えるさまざまなものがすべて含まれている」と思う。

     全ての日本人に読んでほしい一冊。

  • 人間の身勝手さ 切ないな。

  • 資料ID:92114910
    請求記号:
    配置場所:文庫本コーナー

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著者プロフィール

昭和43(1968)年、長野市生まれ。ノンフィクション作家。明治薬科大学在学中の平成4(1992)年、『毒蛇』(TBSブリタニカ・文春文庫)で第1回開高健賞奨励賞を受賞。平成11(1999)年、『朱鷺の遺言』(中央公論社・中公文庫)で、第30回大宅壮一ノン

「2010年 『ひめゆり 沖縄からのメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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