- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309412801
感想・レビュー・書評
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物理学の大先生の著書を1冊、やっと通読できた。ただただ面白く、早速再読開始。専門の宇宙論関連の部が、より理解しやすかった。古い言葉使いや、語尾の調子がまた実講義を受けているようで、またよい。
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こういう本を読んでおけば、小学校からの理科嫌いはなかったんじゃないかしら、と口惜しくなる素晴らしき学問への誘い本。一応知っているガリレオやニュートンらの話ってのが、科学史としてつながりを持つ、連綿と続く人間の知恵ってものを感じさせてくれまして、こういうことは教科書じゃわからないんですね。小さいときに常々思っていた「マイナスとかルートとか、いったい数字ってなんだ?」という疑問にも答えてらっしゃる。理系というけどもフィクションに生きている…論理が現実世界を証明するとは限らない…。
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7つのなぞとは、宇宙、素粒子、生命、ことば、数と図形。知覚、感情、ということらしい。この7つの謎の中心に、湯川秀樹の孫弥生さん(当時2、3歳)がいるのが面白い。彼女の成長過程をつぶさに観察することによって、この頃の湯川氏は思考しているのがわかる。本書では簡単な言葉で終始説明されているが、湯川秀樹は孫が10歳くらいのときに亡くなっていることを知ると、これは未来の弥生さんへの手紙でもあるのではないかと思われ、宛先がプライヴェートなぶん、かえって普遍性をもった遺言にも思われてきた。
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少年向けに書かれた、ということもあり時代は感じるもののわかりやすい語り口で、テーマごとに色々な『なぞ』について、著者の思考含めて語られている。
色々ななぞは、子どものなぜから始まるようなもので、そういった身近なところから問いを立てて、科学的に考えていくという流れも含めて、自分の子供が中学校くらいで手に取ってくれたら良いな、とおもった。 -
湯川秀樹先生の随想。
前半の神話から始まる自然科学史は良くまとまっていて読みやすかった。
実証科学は多くの人が確からしいと感じられるから人間にとって正しいということを再確認し、カントの認識論の確からしさを感じた。
自然科学の導入にはとても適している読み物だと思った。
後半の言語や認識に関する話は正直退屈だったが、ソシュールや三上章の言語学への導入としては良いと感じた。
中学生時代に学問を始めるきっかけとして読むのがいいと思う。
筆者も後書きでそのように述べている。
自分の反省としては退屈に感じたり、興味を持ちにくい本は無理して読まない方が良いと思った。
やはり、通読する前に目次を参照するのは大事だと思った。
人は人の状況により適した本がある。
光を結んだ像を認識することを幾何的認識と言うのはそうだなと思った。 -
何とも中途半端な本、著者の使い方がほぼ無駄遣い
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相対性理論、素粒子論、古典力学を、さらっと総括!
歴史的に俯瞰されていて、流れが分かりやすい! -
知的好奇心を刺激されかき乱され、読んでいてクラクラする、楽しい、本の真骨頂。
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宇宙・素粒子,生命,ことば,数と図形,知覚・感情 のなぞについて平易な文章で非常に重要なことをまとめてある好著だ.どれも読んでいて感銘を受けたが,特に「ことばのなぞ」ではお孫さんが言葉を習得してく過程をよく観察して,そこから的確な内容を導き出しているのが素晴らしい.「生命のなぞ」でも遺伝子について深く追及している.凄い!
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理図書 400||Y97 11880907