たしなみについて (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 232
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (166ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415055

感想・レビュー・書評

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  • 読み進まない。ので読み終わらない。以前からずっとその繰り返し。まあ、そういうほんがあってもいいでしょう、とは言わせてくれそうにないなあ。

  • 良い意味で昔の、戦中・戦後の動乱の時代を生き抜いた方の独特の雰囲気を感じます。
    あの時代を生き抜いた方って、
    本当につよくて、もの知りで、へこたれずに逞しく、鋭く、良くも悪くも容赦ない。
    穏やかでも、内なる強さと深さを持った方が多いですよね(個人的な印象です)
    日本人の印象が良いのは、この世代の方のお陰だと思います。心から尊敬します。
    徐々に見かけなくなってきてしまいましたが...。

    だからこそ、この本を読むとあの世代の方に会ったような、祖母に諭されるような、厳しくもどこか懐かしい気持ちになります。

    率直に書かれてるので、好みはあるかもしれません。
    でも、いい事を言われているんだろうけど、
    自分の年齢じゃまだよく分からない。
    ピンと来ない。
    たぶん、もっと年齢を重ねないと理解できない。
    それが何故か嬉しい。

    年齢を重ねる毎に理解がすすむ、
    永い付き合いになる本だと思います。

  • 内容が結構難しいところも多かったけど、
    なるほど、考え方が腑に落ちる文章も多くて初めて本に付箋した。

  • 私たちもこの男の様に、ものが割り切れ、物を理解できることの快楽に、ともすれば、水車の存在という、根本的なものを忘れがちでしょうか?

    魂は昔の自分とともに置き去りにして、現し身ばかり年を取り、世とともに慣れていったのでは、それでは他人に「変った」と見られるに決まっています。他人はほんとに利巧者で、すぐ私達を見破ってしまいます。

    面白いなあ。言葉が鋭い。
    わからんとこ多いけど。

  • 基本的に、こういった作品を素直に受け止めるタイプなのですが、これに限っては、相容れず。

    期待していただけに残念でした。

    2014年31冊目。

  • ・わかったような、わからないような。

  •  既に読んでいたのかと思うほど昔の随筆の盛り合わせであった。

  • 「型について」の話が印象的。
    この世には、ほぼ全ての物事に型が存在する。自由とは、どの型にもはまれること。これはとても難しいこと。水のような自由自在に型にはまれる人になりたい。

    何十年も前の著書なので、ところどころ現代とマッチしない部分はあるものの、美しい言葉遣いと博識で様々なことに対して熟考し言語化出来ることに憧れる。

    古き良き日本の女性。そんなイメージ。

    時間を置いて、また読みたい。

  • 頭は使わなければさびつきます。人間も磨かなければ曇ります。若い頃美男だった人が三十になるとふつうの男になり、四十すぎると見られなくなるのは、みんな自分のせいです。時間のせいではありません。本来ならば、人間は老人になればなる程美しくなっていい筈です。

    もし、ほんとうに真から底から幸福をお望みなら、必ずそれはあなたのものになるでしょう。しかし、同時に、不幸をもしょいこむだけの覚悟がなければ、そんな望みは捨てておしまいになるがよろしい。

    若い者に余裕がないのはあたりまえです。むしろそれ故に美しいのです。それこそまことに「若さ」であり、それでこそ洋々たる未来が約束されていると言う事も出来ましょう。反対に、若いくせに老熟を真似て、さも余裕ありげな態度をしてみせる事もつつしまなくては、と思います。

    死ぬ事もむずかしい、が生きることはなおむずかしいのです。

    人間の命は短い。五十年としても二万日に足りません。

  • たしなみ の意味を調べると、趣味や好み、平常の心がけなどでてくるが、この本に一番しっくりくるのは、物事に対する心得、特に芸事などの心得 でしょうか。白洲さん独自の語り口で、正子流の教えです。

    何度も読む手を止め理解に努めながら読みました。ただ漠然と日々を過ごすのではなく、豊かに人生を送るためのアドバイスが書いてあります。

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著者プロフィール

1910(明治43)年、東京生れ。実家は薩摩出身の樺山伯爵家。学習院女子部初等科卒業後、渡米。ハートリッジ・スクールを卒業して帰国。翌1929年、白洲次郎と結婚。1964年『能面』で、1972年『かくれ里』で、読売文学賞を受賞。他に『お能の見方』『明恵上人』『近江山河抄』『十一面観音巡礼』『西行』『いまなぜ青山二郎なのか』『白洲正子自伝』など多数の著作がある。

「2018年 『たしなみについて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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