世界が終わる街:戦力外捜査官 (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 119
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (355ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309415611

感想・レビュー・書評

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  • 戦力外捜査官はドラマをずっとみていたが小説を読んだのは初めてだった。
    ラストが壮大で宗教も関連していて面白かった。
    ただ私は以前警察に行ったときデリカシーのない対応をされて警察が嫌いになったので若干飛ばし読みで読んだ。

  • 海月警部は戦力外どころか、囮捜査を含めて完全に今回の事件を未然に防ぐ活動の中心になっている。
    この人の能力と人間関係とキャラクターなら公安部と刑事部の境界なんてお構いなしで操作を進められる実力なのに、設楽刑事はそれをちゃんと理解せずに上手く使われている感がなきにしもあらす。

  •  4巻なので基本構造は割愛。
     そして今巻も基本構造はいつも通り。
     対テロリストな話。
     表紙から察せられるように鉄道絡み。
     今巻単独で解釈すれば、十分面白いんだが、1~3巻の面白さに比べると、少し地味に感じてしまったシリーズ物の難しさ。
     天使の天使な行動が印象に残った。
     本格小説の場合、人間が書けてなくてナンボであり、寧ろ感情が乗ることでトリックがつまらない物になってしまうと思っているのだが・・・この作品は、個々の善意や悪意までも作品の要素に取り込んでいるのが見事と思った。
     フード鶏もをかし。


  • 今回もドキドキしながら一気に読みたくなる話だった。
    違う視点も入ることで話がより面白く読めた。

  • 海月千波は、戦力外捜査官と言われていますが、実は意外にそうでもないのかも?と思ってしたりします。あ、いや、ドジっ娘ぶりを見せつけ(読ませ)られれば、そういう限りでもないんですけどね。

    いやぁ、それにしても、著者、トム・クランシーも真っ青の次から次へとテロを考えますねぇ。たんなる作家でよかったです(苦笑)

  • 無差別テロを起こし、解散へと追い込まれたカルト教団宇宙神瞠会。教団名を変え穏健派に転じたはずが、一部の信者たちは“エデン”へ行くための聖戦=同時多発テロを計画していた!何者かによって命を狙われ続け満身創痍の設楽と海月は、テロ計画を未然に防ぐことができるのか!?

  • 相変わらず、全体的には超派手なのに、ちょっとした描写だったり伏線だったりもきれいに回収していく。人間の醜さ美しさがどちらもひとしく描かれているから好き。
    ところで、今回の話では海月の恐さをさらに深くまでのぞきこんだような…作中で出てくる「天使」という比喩にぴたり当てはまる。
    海月の揺るがなさは絶対的に強いし美しくもある、でも、「そちら側」にどうしても行けない、設楽の揺らぎも、ある種の強さを持っていると思う。美しいことは言わずもがな。

  • シリーズ最新作。
    前作に引き続き、作中でパニックを起こさせるための大掛かりな仕掛けが派手で良い。これぐらいやってくれると逆にスッキリするw

  • 毎度思っていることだけど、今作も可愛い表紙に反して、めっちゃハードな内容だった。一部のシーンを切り取ると、ハードボイルド小説のごとし。
    海月の頭脳のキレっぷりもすごいけど、設楽の運の悪さ、そして怪我っぷりがすごい。今作は特に。こんな目にあっても生きているから、運がいいとも言えるけど。
    しかし海月…まさかの囮捜査がスゴすぎる。
    今回「東京の電車を使った自爆テロ」がキーポイントになっているけど、これで読むまで全く想定してなかった。確かに可能性があるし、相当な被害をもたらすことが可能。そう考えると怖い…。
    「名無し」との対決もあるので、次巻も楽しみだわ〜。

  • ちょっと「恐怖の八日間」という言葉が大仰な感じもしますが、このテロ計画もよく考えられていますね。このお話のラストを電車の中で読んでいましたが、なかなかおつなものです。

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著者プロフィール

1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第16回鮎川哲也賞に佳作入選しデビュー。「市立高校」シリーズ、「戦力外捜査官」シリーズ、「楓ヶ丘動物園」シリーズなどの人気シリーズの他に『難事件カフェ』『迫りくる自分』『きみのために青く光る』『シャーロック・ホームズの不均衡』『レジまでの推理~本屋さんの名探偵~』『101教室』『彼女の色に届くまで』『100億人のヨリコさん』『名探偵誕生』『叙述トリック短編集』『そこにいるのに』『目を見て話せない』『生まれつきの花 警視庁花人犯罪対策班』などがある。

「2023年 『育休刑事 (諸事情により育休延長中)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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