親子が輝くモンテッソーリの言葉 21の子育てメッセージ (河出文庫 さ 42-1)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309416823

感想・レビュー・書評

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  • 20220901

    目の前でゆっくり、わかりやすく見せてあげる。
    そうすることで、自分で考え、見通しを立てる能力も育まれる。
    言葉ではなく、黙ってゆっくり行動で教える。

    子育てだけのみならず社会生活(特に会社生活)でも活きてくる学びだなぁとつくづく思う。

  • プライベートで6歳の娘をもち、仕事では約40名の従業員を指導・教育する立場として学ぶべき教育法、メソッドであると感じた。
    親子ともに自立すること、やりたい気持ちを尊重すること、手出し・口出しのし過ぎが成長を著しく阻害すること。
    これらは子育てだけでなく、大人になっても大変重要なこと。
    環境を整えることの大切さを改めて痛感するとこになった一冊。

  • 2歳の娘はまだ自分でやりたい!と言ってこないので、少し早かったかなぁ。もう少し成長したらまた読みたい。
    遊びより仕事が好き、の章にあった「自分の意思で始めたことを持続して、全力で取り組み、達成したときに内面から生きる喜びや自尊感情が湧いてくる」ということは、忘れずに心に留めておきたいと思った。

  • 今までに読んだ"東大に入れる"みたいなものとは違って、淡々と書かれている。穏やかな波のような優しさを感じる。つい先日読んだ写真付きのモンテッソーリの本より良かったかもしれない。買っても良いかもと思った。

  • モンテッソーリはフレーベルより100年後の人物で、フレーベルが主張した「遊びが最高の活動だ」よりも、子供は仕事を喜びとすると主張した人とのこと。21のメッセージからも子供の喜び、「私が自分でやる」との言葉の大切さ。「子どもは自分で自由に選んだときだけ、真剣に取り組み、何度も繰り返し、そうしながら集中現象を起こし、満足感や達成感をもって作業を終わる!」平易な言葉で人間の本質を点いている言葉の数々だと思う。フレーベルは「遊ぶための園」をつくり、モンテッソーリは「こどもの家」を創設した。つまり、仕事も含め生活する場なのだそうだ。至言だと思う。

  • 2019年5月読了。
    この著者の著作は文春文庫に2冊入っていて、読むのは3冊目。既に個人でもあり、この本の中に際立って目新しい情報があるわけではない。モンテッソーリ教育の要点について、子育てに関心のある人向けに平易な表現と実体験に基づいて書かれている。
    モンテッソーリ教育というといつも思い出すことがある。
    とある研修の講師が「人は生まれた瞬間から自分で生きようとする意思があり、またそれに耐え得る能力があるように生を受けるわけだが、それを周りの大人と呼ばれる人たちが「あれはやっちゃダメ」だの、「これはこのようにすべきだ」だのと、「教育」の名を借りて思考や行動を制限しようとする。なんとなればそれを良かれと思ってやっている。そんなこんなでいつしか自由な発想を持っていた子供は、いつしか言われたことしかしないロボットになっている」、大意はこんなところ。
    では、その逆張りで何でもかんでもさせるがままにしておけば良いのかというと、決してそうではなく、「教えながら、教える」という発想になるのがモンテッソーリ教育。
    子供のお受験とかに躍起になっている(子供のお受験が自身の自己目的化している)親なんかを見かけると、何ともいたたまれない気持ちになるので、もしモンテッソーリ教育が「受験屋の片棒担ぎ」になっていたら実に嫌な気持ちだが、少なくとも自分の子供には自分で決めさせる、子供は子供の人生を歩いていきなよ、くらいに思っているので、モンテッソーリ教育の基本的な発想は自分にはある程度の納得感がある。

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著者プロフィール

相良敦子(さがら あつこ)
1959年生まれ。脚本家・作家。
学習院大学文学部史学科卒業。
制作現場を経て、NHKの脚本懸賞入賞を機にデビュー。
以後、テレビドラマを中心に、ラジオ、映画、舞台、小説、絵本と、幅広いジャンルで執筆している。
主なテレビドラマに、連続テレビ小説「ウェルかめ」、「バッテリー」、「七子と七生」、「昨日の敵は今日の友」、「シングルマザーズ」、「サイレント・プア」(以上NHK)など多数。

「2022年 『感動する、を考える』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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