- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309417776
感想・レビュー・書評
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ニーチェの入門書。カバーの女の子のインパクトが強くて、書店で手にとるのがためらわれるほど。
ただ、入門書としてよくできている。人生に迷った(カバーの)女の子が、筆者との対話の中でニーチェの思想・思索が語られれるという「嫌われる勇気」と同様のスタイルで、ニヒリズム、ルサンチマン、永劫回帰、超人、大いなる正午、といったニーチェを理解するために必要なキーワードがテンポよく分かりやすく説明されていく。
永劫回帰とか最初出会った時は「ちょっと設定に無理があるんじゃないか」と思ってさじを投げたものだが、本書では女の子の適切なツッコミもあって入門者もぐっと我慢して読み進めることができると思う。
秀逸なのは、筆者がニーチェに出会うことによって人生観にどのような影響を与えたのかという部分。筆者も「実存哲学は理屈で理解してもダメ」と本書で語っているが、「あ、そうなんだ!」という経験を一度でもすることが哲学へのほんとの意味での入門。本書ではその疑似体験をさせてくれるだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ルサンチマン 弱者の嫉妬
キルケゴール 絶望は死に至る病だ。
実存哲学(黒哲学)
本質哲学(白哲学)
ニーチェおもろいな。
末人
永劫回帰
なんか、今までの人生をなぞってきているようだ。。。 -
面白かった!私はニーチェでいうところのニヒリズム気味。それに気づけたのは良かったし、ではその後の世界でどうするかが分かりやすく書かれていて、参考になった。
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末人、奴隷道徳、超人思想、実存哲学、いまここを生きる。
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実存ではない組織の在り方について興味あり。 -
めちゃわかりやすかった!
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先日「嫌われる勇気」を読み、哲学にも興味が湧き購入しました。
難しい内容かな?と思ったのですが、嫌われる勇気と同じ対話式で話が進んでいく構成となっており、とても読みやすかったです。イラストでの説明も多く用いられており、特に「永劫回帰」の説明についてはイラストありきで分かりやすかったです。
正直なところ、読み始めて半分くらいまでは何を伝えたい本なのか、なかなか掴むことが出来ませんでした。しかし、上記に挙げた永劫回帰の説明が終わったあたりから、話の束が1本に収束していくかの如く、面白くて夢中で読み進めました。
本著を読み終え「今、この瞬間を生きる」を胸に、日々を精一杯生きていきたいと思いました。 -
これこそブッダの見た
世界ではないか。
悟りとは則ち永劫回帰
への気付きであり、
解脱とは超人の目覚め
のことではないか。
と鼻息荒く宣ったけど、
まあ違うんでしょうね
・・・
でも、ちょっと待てよ
と。
これまで掴みどころの
なかった悟りや解脱と
いうものの輪郭が垣間
見えた気がします。
私もいざ大いなる正午
へ! -
ニーチェ。「神は死んだ」「ニヒリズム」・・・
聞いたことある言葉は沢山あるんだけど、全く意味を分かっていなかった。。
虚無主義とかいうくらいだし、なんだか薄暗いイメージの哲学者という認識でしたが、理想論ではなく実存哲学の目線で人間が幸せになるためにどうなるべきかというニーチェの考えを作者の飲茶さんが非常に分かりやすく解説してくれます。当然勉強にもなりますが、社会に縛られてる人、自分自身を肯定して生きてない人、とにかく今幸せじゃないかもという人みんなに読んで欲しい本でした。おすすめです。 -
木田元を読む中で、ソクラテス以来の「存在」の見方を覆したニーチェを深掘りしたくなった。