アロハで田植え、はじめました (河出文庫)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309419619

感想・レビュー・書評

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  • 「百冊で耕す」があまりに面白かったので、引き続き近藤康太郎さんの本を読む。「三行で撃つ」も同時並行で読んでいる最中。

    また「まえがき」でやられる。引き込み方うまいなあ。
    資本主義の次の世界は、という話題は今旬ではあるが、近藤氏は、富裕層に累進課税ができる世界政府って、どれだけすごい権力なんだ?と否定的。で、どうするかっていうと、「ばっくれる」(笑)

    アナキストになるって選択肢の在り方を人体実験しようとしている。それがこの本。
    「夢もユートピアも、犬に食わせろ。わたしがやってることは、ただ、『資本主義という怪物に、力なくからめとられるだけが、人生かのではないんじゃないか?』という仮説を人体実験で確かめようとしているだけなんだ。」
    大文字の思想を語るのをやめて、時間をかけて少しずつ変えていくことが、多くの人の血を流さない社会革命だと近藤氏は言う。

    資本主義社会では欲望も一般化、普遍化されていく。そのつまらなさを一刀両断してくれる。つまらないし、オリジナリティが無い。なんたってかっこよくない。
    「自分の欲しいものがそこにないなら、自分で作ってしまえ。」それがオルタナティブ・ライフ。
    自分の生活で、一般欲望に絡め取られていない、だけどなんだか楽しそうな人間のロールモデルが必要だから、近藤氏は自分がそうであろうとしている。

    とはいえ、完璧でないヘタレ農家なので、読む方も気楽だ。そこが、近藤さんの書くものの魅力だと思う。

  • どこから読んでも没入できる面白い本だった
    著者の人柄も感性も美しいと思う!本当にかっこいい
    だけどこれはロハスではないスローライフではないが強調されすぎてて少しくどかった…雑誌に載ってたから毎回書いてたのかな?と思う
    文の引用は酔いすぎてなくてよかった 引用されてる曲や本も読みたいなあと思う

  • 初心者田植えの一年を、変わった新聞記者の目線で読めて、1×1で楽しく役立つ。

  • 米の自給自足、したいけどさすがに無理かなと思う。しかし、チャレンジした先達がいてその記録が本になった。経緯や結果はいかに?、と読まずにはいられない

    #アロハで田植え、はじめました
    #近藤康太郎
    23/5/9出版

    #読書好きな人と繋がりたい
    #読書
    #本好き
    #読みたい本

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  • 軽快かつ軽妙なノリで、読む者を笑わせながらも、グローバル資本主義と大まじめに闘うひとつの真摯な生き方を自ら示す。
    原理主義になって大上段から振りかざすことをデリケートに避けながらも、ヘーゲルからフーコーまで自在に引用しつつ、現代日本の置かれた逼塞状況も的確に分かりやすく説明してみせる。
    なかなか筆力と胆力のあるライターだ。
    とにかく笑わせてくれるので、それだけでも一読の価値あり。

  • f.2023/6/25
    p.2023/5/9

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著者プロフィール

1963年東京都生まれ。朝日新聞社入社後、「AERA」編集部、文化部、長崎県諫早支局などを経て、現在大分県日田支局長。著書『朝日新聞記者が書いた「アメリカ人アホ・マヌケ」論』、『おいしい資本主義』他。

「2023年 『アロハで田植え、はじめました』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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