- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309420554
作品紹介・あらすじ
詩への愛こそ須賀文学の核心だった。亡夫への思いをこめて訳したサバ詩集をはじめ、詩を読む喜びに満ちたアンソロジー。
感想・レビュー・書評
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p.2021/6/25
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須賀敦子 「ウンベルトサバ詩集」など 河出文庫 全集5
詩に慣れていないので、口語体の自由詩に戸惑う。まして 外国の詩となると ハードル高い。
〈サバの特徴、命題、背景〉
抒情詩(内的感動の表現)、トリエステの地、愛妻リーナ、ユダヤ人の孤独 あたりを意識しながら読んでみる
「トリエステには〜ぼくが自分を映してみる道がある」とか「トリエステには 乱暴な優しさがある」とか。トリエステに行きたくなる
もう少し 須賀敦子さんの書評みたいのがあれば 良かった -
サバを愛する著者にしかあらわせない表現だとおもった。イタリアでこの詩が愛されたように、著者もその原語の響きを何度も味わい、そうして、日本語のひびきでその素晴らしさを再現しかがやかせるためにはどうすればよいのだろうと苦心したようすが伝わってくるようだ。名訳だとおもう。
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第5巻は『イタリアの詩人たち』『ウンベルト・サバ詩集』『ミケランジェロの詩と手紙』『歌曲のためのナポリ詩集』を収録。そのうちエッセイは『イタリアの詩人たち』のみで、残りは全て翻訳。
詩の善し悪しはよく解らないが、読んでいると落ち着いた気持ちになる巻だった。 -
著者によるイタリア語の詩の翻訳をまとめた巻。
単行本「イタリアの詩人たち」、「ウンベルト・サバ詩集」の他、単行本未収録の「ミケランジェロの詩と手紙」、「歌曲のためのナポリ詩集 17世紀〜19世紀」を所収。 -
詩、について考える。
巻末の池澤夏樹の解説も、考えさせられる。