新ジュスティーヌ (河出文庫 516B マルキ・ド・サド選集)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309460376

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  •  いつものように悪人たちに蹂躙されるジュスティーヌ。個人的な見所は、魂の不滅についての議論をする章。それまでの文化を徹底的に否定してやろうという思想がよく読み取れて俺は好きだ。

  • 妹の名前はジュスティーヌ。

  • フランス革命の8年後に発刊された、サドの“悪の哲学”を凝縮した一冊の、部分的翻訳。魂の不滅を否定する論理が現代的で面白い。

  • 想像して、想像して、うわぁ。。ってなって一旦本閉じて休憩して、の繰り返しだった笑 疲れる。でも、宗教性と(時に性的な)暴力性を共存させた皮肉が好きなので、教会のとんでもない実情あたりは結構好きでした。一難去ってまた一難が果てしなく続く。次はどんなのがくるの〜〜って感じ。。大体想像超えてくる。当時なら私は多分ジュリエット派。

  • マルキ・ド サドの代表作。エログロの代名詞のように言われがちですが、訳者の文体が上品でさらりとしているせいか、案外と爽やかな読み心地でした。カトリック的価値観に対する風刺と、ある種のブラックユーモアを感じさせるところが何ともお洒落です。流石は「おフランス」の文学ですね。過激なエログロをお求めの方には、渋澤訳のマルキ・ド サド作品よりもバタイユの『眼球譚』(目玉の話)や山口椿氏の著作をお薦めします。

  • [ 内容 ]
    身も心も美徳に捧げ、美徳のために生きようとしたがために、悲惨な出来事に次次と遭遇し、不幸な結末をむかえる美少女ジュスティーヌ。
    悪徳に生きた姉ジュリエットの物語と対をなすこのジュスティーヌの物語には、三つの異本が存在するが、本書はその最後の稿にあたり、決定版ともいえるものである。
    より客観的な手法で、人間の根源的残酷さを描き尽し、思想の深まりを示すサド後期の傑作。

    [ 目次 ]


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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 取りあえず手にしてみましたが…。

    まぁ、悪徳の栄えよりは読めました…。

  • 澁澤龍彦 訳

  • ジュスティーヌあるいは美徳の不幸の補遺。
    久しぶりのサド作品だったが、なんとなく新鮮であった。ズタボロにされながらも心の底から汚れることのできないジュスティーヌはとても強い意志を持っている。ジュリエットとの違いは生来のものということなのだろうか。。

  • 240

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