ポトマック―渋澤龍彦コレクション 河出文庫 (河出文庫 コ 3-1 澁澤龍彦コレクション)
- 河出書房新社 (2000年2月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (211ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309461922
作品紹介・あらすじ
ロマネスクな筋や構成を全く無視して、全篇を一種の散文詩、寓話、アネクドット、対話、アフォリズムのようなものから成り立たしめているのが、この変ったスタイルの小説『ポトマック』の第一の特徴であろう。さらに本文と同時に描かれた、六十四のデッサンがこれに加わって、この風変りな小説はいよいよユニークなものとなる。
感想・レビュー・書評
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ボルヘスの幻獣辞典を読んだらこれを思い出したので超久々の再読。
水のない水族館にいる謎の生き物ポトマックは外見の描写がないから想像もつかないのだけれど、落書きから生まれたと思しきウージェーヌはたっぷりイラストがあって楽しい。
全体的には筋の通った小説ではなくどちらかというと散文だけど、ところどころに真理を発見してハッとする。「死」の章が好きだなあ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本棚の本読破企画、二冊目です。昔からその存在感が大好きなジャン・コクトー。最初っから鬼のように難解。でもこのまどろっこしくて、翻訳独特の文体が読んでて気持ちよかったりします。ただ最後まで集中力が持つかどうか、自分との闘いみたいな気もする。読み終わったら感想書きます☆
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初めて読んだ当時は物凄く刺激的で面白く感じた記憶はあるのだけど、改めて読み直してみたら、一体何を面白いと感じたのか分からなくなっていて、年取ったなあなんてひとりごち。若い時に読んだほうが心にすっと入り込む、そんな本の1つ。
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[ 内容 ]
ロマネスクな筋や構成を全く無視して、全篇を一種の散文詩、寓話、アネクドット、対話、アフォリズムのようなものから成り立たしめているのが、この変ったスタイルの小説『ポトマック』の第一の特徴であろう。
さらに本文と同時に描かれた、六十四のデッサンがこれに加わって、この風変りな小説はいよいよユニークなものとなる。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
僕らは互いに愛し合っている。それは一つの不安だ。
二人の人間を接合して、美しい太古の怪物をつくる試み。 -
思想の断片。コクトーの人生についてざっくりでも知らないときつい。
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――ペルシケール、君は僕が毎朝何を食べるか知っているかい?
――いったい何を食べるんだね?
――ココアと、死の不安さ。 -
09.01/16
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ほぁ、なんなんだこの世界。
静かに仰ぎます。私は。 -
気が向いたらすこしずつ。脳みそがチャージしそうになる。