西洋音楽史 (河出文庫)

  • 河出書房新社
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本棚登録 : 134
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309463650

作品紹介・あらすじ

従の進化論的な音楽史を批判し、芸術史上のさまざまな音楽の絶対的な価値を論じながら、ギリシャ時代から二〇世紀の音楽まで、その雄大なる歴史を描き出した、音楽史の名著。「形式」と「変容」を二大キーワードとして展開していく議論は、今なお画期的かつ新鮮である。クラシックファン必携の一冊。

感想・レビュー・書評

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  • これすっごい面白かった。河出から発売して2ヶ月なのにもうアマゾン在庫切れ。100年くらい前の本だけど、歴史の捕まえ方はこうあるべき、って姿勢がとても共感覚える。個々の作曲家ではなく、感受性の変遷や社会、技術の発展に合わせた音楽の形式の変遷をバクッとつかめる。そんで、最後の予言がサティやジョン・ケージを正しく予言してる。

  • 文章が難解なため中盤までは理解できたが、後半はボロボロ。

    著者は現代に近づくにつれて音楽が進歩するといった進化論的な考えには懐疑的である。それは音楽に限らず、歴史を捉える上で重要な考え方だなと勉強になった。

    音楽はその時代の思想や精神と密接に関わり、創作されるものだということもよく分かる。

    クラシックを鑑賞したり、自分で実際に奏でてみたりして、まずは音楽に触れるところから学び、出直してきます、、

  • BPa

  • 原書名:Die Musikgeschichte als Geschichte der musikalischen Formwandlungen

    著者:パウル・ベッカー(Bekker, Paul, 1882-1937、ドイツ・ベルリン、音楽評論家)
    訳者:河上徹太郎(1902-1980、岩国市、評論家)

  • この本は、普通の歴史の教科書的な論旨ではありません。各地、各時代での、そこに生きていた人々がどんなことを考えてどのような思いでどのような音楽を生み接してきたかという論旨で展開されている西洋音楽史です。
    昔の人々が接していた音楽は原始的なわけではなく、それらの人々は現代の私達とは違った考えや思いで生きていたわけで、それぞれの地域時代にあった音楽を生んで、それに触れて、常に絶えず音楽も人々と共に変化してきたということが論じられていました。

  • 20121025

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著者プロフィール

1882年、ベルリン生まれのユダヤ人。幼い頃からヴァイオリンとピアノを学び、ヴァイオリニストおよび指揮者をへて音楽評論家に転身。1911年にフランクフルト新聞の専属評論家となる。同年に出版され大ヒットした『ベートーヴェン』(邦訳は音楽之友社刊)をはじめ、第一次大戦中出征中に執筆された『ドイツの音楽生活』(1916年刊)、『西洋音楽史』(1926年刊、邦訳は河出文庫)などの著書がある。ナチスが政権をとった翌年の1934年にフランスへ亡命、同年9月にニューヨークへ移住する。1937年没。

「2022年 『オーケストラの音楽史[新装版]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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