鉄の時代 (河出文庫 ク 14-1)

  • 河出書房新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309467184

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  • エスペランサの部屋: ゲラ読み真っ最中のゲラの中身
    https://esperanzasroom.blogspot.com/2021/08/blog-post.html

    エスペランサの部屋: 河出文庫版 J・M・クッツェー『鉄の時代』
    https://esperanzasroom.blogspot.com/2020/05/jm.html

    鉄の時代 :J・M・クッツェー,くぼた のぞみ|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309467184/

  • 暴力の存在に打ちのめされ、諦めたかのようにそれを受容するひとと、それに抗うひととの対比の構図が描かれているが、平和な社会なに生きる私には暴力の存在する社会に生きることの苦しさについて深く考えることとなった。ウクライナを持ち出すまでもなく、世界は暴力に溢れている。72

  • アパルトヘイト時代の南アフリカを舞台にしているから、アパルトヘイトの実態を告発し批判する意図ももちろんあるのだろうが、それだけにとどまらず、受け入れられない状況の中でいかに生きるのか、いかに引き裂かれるのか、について問うているのだと思う。なぜ、ガンを告げられ余命いくばくもない主人公が祖国を捨てた娘に残した手紙は、主人公の家に住み着いたホームレスであるファーカイルに託されるのだろうか。新しい世代から拒絶される旧世代の過ち、恥をファーカイルに託しているようにも思う。

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著者プロフィール

1940年、南アフリカ・ケープタウン生まれの作家。74年『ダスクランズ』でデビュー。『マイケル・K』(83年)、『恥辱』(99年)で英ブッカー賞を史上初の二度受賞し、2003年にノーベル文学賞を受賞、現代の最重要作家の1人と評される。著書に、自伝的三部作『サマータイム、青年時代、少年時代』、『鉄の時代』、『モラルの話』、『夷狄を待ちながら』、『イエスの幼子時代』、『イエスの学校時代』などがある。

「2021年 『J・M・クッツェー 少年時代の写真』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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