東京魔方陣: 首都に息づくハイテク風水の正体 (河出文庫 か 6-3 BUNGEI Collection)

著者 :
  • 河出書房新社
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309473376

感想・レビュー・書評

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  • 再読予定

  • 三角で結んだら、結界?

  • 古本市で購入した本。この手の本に何故興味を持ったのか理由は、現在シリーズで読んでいる本」(再読ですが)「陋巷にあり」で主人公の顔回は巫儒の一族(霊魂を扱う)の出身で、時折呪術の技法が登場します。この間読んだ箇所で、都を選ぶのは偶然ではなく、何年もかかり最上の土地が選ばれた・・・との下りがあり、これが風水のもとになったものだったということが分かったからです。
    筆者はこの本の前に、「大江戸魔方陣」を執筆しているようなので、そちらを先に読むと分かりやすいのかもしれませんが、おおよそ筆者の主張は東京は呪術都市、日本は呪術国家ということのようです。
    つまり、徳川幕府が築いた江戸城下を護るための結界を破り、あらたに皇居に天皇を迎えるために、地霊を抑えるための結界を張った(社寺を建立する=魔方陣)ということです。
    風水では水の流れることと同様の機能が鉄路にもあるそうで、東海道新幹線や山の手線の作る結界にも触れています。それから、東京タワーなどの電波塔までも・・・
    (余談ですが最近できたスカイツリーはどうなんだろうか??)

    内容は筆者が自身で語っているように、かなりオカルトオタク的で日本地図上に引かれた魔方陣の図がところどころに載っています。
    ついていけず、読み飛ばしたページも多くありましたが、この本の主張は確かに真実の部分も多くあるのだろうと思います。
    昨年の大震災では、津波で流された場所と流されずに残った場所などの土地の比較などで、神社仏閣の築かれた土地の意味が今更ながら大きいものになったのではないかと思ったからです。
    私たちの祖先は、日本という古来から風水害などの自然災害の多い土地柄で暮らす間に、その智恵を培って伝えてきたのだと思うからです。祖先が築いた貴重な智恵を受け継ぎ、身を守る術を身につけていきたいものです。

  • 面白かったんだけど、読みづらいっ。なんかもっとハロバイ関みたいなのを想像してた。

  • 紀行文

  • 鎌倉と日光東照宮が同じ子午線にのっている。これはすごいことだ。グリニッチ天文台が経線0度の上にあることと同じくらい日本人として知っておくべき知識だと思う。ここからは私の連想だが、霊峰富士と出雲が同緯度にあるのが偶然でないとすれば、その真真ん中は難波よりは飛鳥の方が理にかなっていると言える。おまけに家康が隠居した静岡と京都も同緯度。これらは理科的事実ではなく、歴史的事実なのだ。

  • 魔方陣シリィズ?3作目。オカルト的東京解剖。

  • 読んでビックリ!首都圏も風水によってコントロールされていたとは…

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著者プロフィール

加門七海
<プロフィール>
東京都生まれ。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』でデビュー。伝奇小説・ホラー小説を執筆するかたわら、オカルト・風水・民俗学などへの造詣を生かしたノンフィクションも発表。自身の心霊体験をもとにした怪談実話でも人気を博す。小説に『203号室』『祝山』など、ノンフィクション・エッセイに『大江戸魔方陣』『お咒い日和』『墨東地霊散歩』『加門七海の鬼神伝説』など、怪談実話に『怪談徒然草』『怪のはなし』など多数。

「2023年 『神を創った男 大江匡房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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