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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309617541

感想・レビュー・書評

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  • 『14歳からの映画ガイド: 世界の見え方が変わる100本』|本のあらすじ・感想・レビュー - 読書メーター
    https://bookmeter.com/books/21463017

    岩井俊二、西川美和、鈴木敏夫、深田晃司は何を薦める?「14歳からの映画ガイド」 - 映画ナタリー
    https://natalie.mu/eiga/news/542569

    イラストレーター 稲葉朋子 Tomoko Inaba illustrator animator
    https://tomokoinaba.com/

    14歳からの映画ガイド :河出書房新社|河出書房新社
    https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309617541/
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    凪紗さんの本棚から
    執筆者が素敵。100本の何作観ているか?

  • 朝井リョウの映画紹介から始まり、しかもそれが「PK」だったので、読んでみた。
    映画も趣味の一つだが、やはり奥が深くて、掘り出し物が次々と出てくる。それを知るのもまた楽しい。
    今回は、中野京子さんの「大脱走」の解説が読めて収穫だった。もう一度中野さんの視点で見てみようと思う。さすが中野さん。
    今「ヨーロッパ新世紀」が公開中だが、ルーマニア語作家の済東鉄腸さんが紹介している同じムンジウ監督の「エリザのために」も収穫の一つ。ルーマニア映画は重いってことを知った。
    ここでいくつかの映画をチェックしたので、また楽しみが増えた。この本を読んでから見る方がより楽しめそうだ。

  • 作家の朝井リョウさん、映画監督の岩井俊二さん、西川美和さん、深田晃司さん、犬童一心さん、スタジオジブリの鈴木敏夫さん、脚本家の大森美香さん、小林靖子さんなど、著名な方々が14歳に観てほしい映画を紹介している。映画が好きな大人も楽しめる本。観てみたくなる映画が増えて困ってしまう......。

    心に残った言葉
    ・14歳の頃の自分に伝えたいのは、とりあえず自分でいろんなことが選択できるようになる時期までは生き延びてみては、ということ。(作家・朝井リョウさん)

    ・未来がどうなるかなんて、誰にもわからないし、そもそも決まっていない。それなら、「私の人生はきっとうまくいく」と思って生きたほうがいいと思いませんか?(作家・武田綾乃さん)

    ・10代の頃って「ダメ元」で過ごしていいと思います。なにしろ自分の得意なことも不得意なこともまだわからないわけだから、いろいろなことが上手くできなくて当然です。(精神科医・星野概念さん)

    ・結局、人生って二者択一になると良くないんです。「生きるか、死ぬか」になるとダメだから、とりあえず「死ぬ」という選択肢を最初から外し、「生きる」で生き方のパターンをその時々で変えて「うまくやる」っていうのが正解かなと思います。(漫画編集者・林士平さん)

    ・生涯かけても出逢いきれないほどの感情に寄り添った映画が世界中に点在していて、フィクションの主人公がボロボロの今日の私を抱き締めにきてくれる。
    ・放課後も週末も友達と会わなくても心が満たされているのは、映画の中には無数の親友がいることを知っているから。(デザイナー・東佳苗さん)

    ・映画を観た感想は千差万別。感動する人もいればそうじゃない人もいる。だけど、名作と呼ばれる映画は、観ておくことで必ず将来なんらかの土台になる。たくさん一流のものに触れて、たくさん感動してください。(声優・小山力也さん)

    ・映画の良さはストーリーだ。画面の美しさだし、感動的なセリフだ。だが何よりも心を動かすのは素晴らしい音楽だ。(字幕翻訳家・菊地浩司さん)

    ・映画の中で、「無意味な人生なんかどこにもないんやなぁ」という台詞がある。主人公の友人が何気なく言うひと言だ。私はこのひと言こそが、この映画の真髄だと思った。世の中には色々な人がいる。円満な家庭もあれば壮絶な家庭もあるし、真面目な人もいればだらしない人もいる。どんなにしょうもないと思えたって、そのひとつひとつが特別で、意味のあるものなのだ。(文筆家・映像作家・俳優 小川紗良さん)

    ・わずか30分のうち半分以上、僕は涙が止まらなかった。わかっているはずの結末に、僕は声を震わせて泣いた。周囲の人たちに勧めてみたが、今のところ泣かずに最後まで見終えた大人に出会っていない。(映画監督・岩井俊二さん)

    ・「(伝説を)真実にするのは君らだ。普通の人が起こす奇跡は伝説となる。必要なのは、勇気と想像力だ」
    ・そう、こんなふうに言葉に満ちているのが本作の最大の魅力。(スタジオジブリ代表取締役プロデューサー・鈴木敏夫さん)

  • 『映画ガイド』とありますが、
    中高生の皆さんに、映画に興味なくても
    読んでほしい。

    というのは25名の皆さんが
    ご自分の中高生時代を振り返り
    メッセージやアドバイスをのこしているからです。

    私がこの本にたどり着いたきっかけは中野京子さん。
    やっぱり上手いなあと思いました。

    中野京子さんのお薦めは『大脱走』
    あまりに有名なのに見たことありません。
    これはBSあたりで見られるのではないでしょうか。

    〈『大脱走』は14歳で観て楽しみ、
    大人になって観てさらに楽しめる。
    何であれ、知識は増えるほど人生は面白くなることが多い〉

    中野京子さんのおかげで人生面白くなりました。
    ありがとうございます。

  • (2024/03/08 2h)

    この本を読んで、20 本の映画をメモした。


    あくまで14 歳に向けた内容である。
    しかし、シリーズ「14 歳の世渡り術」が中学生以上大人までを標榜しているように、成人済みの人間が読んでも良い。

    なんとなく、対象年齢から外れている人間が読み手になってしまっている罪悪感を抱く自分がいたので、敢えて前置き。


    14 歳の子どもに向けて、書き手それぞれ選出に対する意識が全く異なっていて、面白い。

    「昔の自分に向けて」書いているようなひと、「友人に向けて(対等に)」書いてるひと、「教え子(あるいは自分の息子や娘)に向けて」書いてるひと。

    父性や母性を持って紹介するか、同じ土俵に立って紹介するか。

    25 人もの多岐分野の著名人が執筆していることで、紹介されている作品も幅広い。


    以下は印象に残った文章。

    西川美和
    「映画って、一度で100パーセント理解できなくてもいいと思うんですね。逆に14 歳の人に初見で全部わからせようと作り手が目線を下げた作品は、後から振り返ってもらえるものにはならない気がします。6割しかわからなかった映画を30歳、40歳で見直すとまた面白いんですよ」

    西川美和監督の映画は『すばらしき世界』で心奪われ、すべての作品を観た。
    本書で彼女が紹介している映画4 本(+ キューブリックの1 本) も観ていこうと思う。


    深田晃司
    「同時代の好みの作品しか観ないのは、ずっと好きな食べ物だけを食べ続けるようなものです。そして、ひとつの栄養だけでは人は成長できません」

    この文の前置きと後述も必読。

  • 本シリーズについては、著者と自分の趣味のベクトルによって、関心の程度が大きく分かれるのは織り込み済み。あと、推挙文の質のバラツキも仕方ないもの。にしても、まあ見事に王道は外されるものだな、と。独特のチョイスだし、とにかく順を追って観ていっても、きっと楽しくはあるのだろうけど…。そんな中、ひとまず気になったのは下記。

    河童のクゥと夏休み
    劇場版 ごん

  • 字幕翻訳家の菊池さんが紹介されていた、stand by meを見てみたいと思いました。

  • さまざまな分野で活躍している人が14歳の人向けに見ることを勧める映画が紹介されている本。見たことのない作品がほとんどであり、以下の作品を特に見てみたいと思った。

    ・GON,THE LITTLE FOX★★
    ・マイライフ・アズ・ア・ドッグ
    ・アフター・ヤン
    ・スタンドバイミー
    ・七人の侍
    ・NOPE
    ・今さら言えない小さな秘密
    ・PK

  • インド映画観たくなった

  • 映画がけっこう観てるほうだと思ってたけど、まだまだ観てない私好みの映画がいっぱい。
    いろんな分野の著名人がイチオシの1本を解説して巻末に3本の映画をチョイスしてるんだけど、どれも面白そうなんだよね。
    その中でも特に観たいと思った映画
    ・ジェラール・フィリップ主演「赤と黒」
    ・山椒大夫
    ・モキシー~私たちのムーブメント~
    ・式日
    ・アフターサン
    ・アフター・ヤン
    ・ショートタイム

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著者プロフィール

1989年岐阜県生まれ。2009年『桐島、部活やめるってよ』で、「小説すばる新人賞」を受賞し、デビュー。11年『チア男子!!』で、高校生が選ぶ「天竜文学賞」を受賞。13年『何者』で「直木賞」、14年『世界地図の下書き』で「坪田譲治文学賞」を受賞する。その他著書に、『どうしても生きてる』『死にがいを求めて生きているの』『スター』『正欲』等がある。

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